【一風】 

 これも、【神様】に直接、お聴きしたいと、思います。意念を、【神様】に集中させます‥‥。

【神様】

 【この世】は、お前たち【魂】の、発表の場である。

 【魂のトレーニング場】(※【霊界】、【地獄】)で培った、お前たちの、力を、証明してみせる場、である。

 例えてみれば、【この世】は、劇場の舞台、である。楽屋で、待機していた、お前たちは、自ら選んだ役の着ぐるみ(※【人間】の身体)を、着る。そして、その役の台詞も、最終覚えた。あとは、お前の、出演時間を、待つだけ。すでに、舞台では、芝居は進行中である。

 舞台監督(【神様】)から、「さあ、出番! アクション!」の、肩を押される。
 お前は、舞台に、出た瞬間(※母体より誕生したこと)、その役に、【完全】にハマっている。着ぐるみ(※【人間】の身体)を、【完全】に自分だと、思い込む。

 客席には、先ほどまで、楽屋で、一緒にいた、同期生(※【守護霊】こと)が、舞台をニコニコして、観劇している。
 
 ただし、お前は、自分の役に、【完全】にハマり、【完全】に、洗脳状態。楽屋でのことは、全て、忘れている。これは、台詞を棒読みするような、学芸会の劇ではないのだ。迫真に迫った、リアル・ドラマ、に設定された、芝居なのだ。

 舞台からは、もう、客席も、見えない。見えるのは、舞台だけだ。客席からの、声援も、もう、聞こえない。

 あとは、お前は、リアル・ドラマの、主役として、舞台で、演じる(※生きること)。ドラマ名は、「主役は私」。このドラマの見所は、

「スリルとサスペンス。私への「試練」の連続」
「【赤い糸】に気づけるでしょうか」
「この私が、はたして人の役に立てるでしょうか」
「はたして【真理】を思い出せるでしょうか」

 と設定されている。

 時々、何か、ひらめきのような声(※【守護霊】からのメッセージのこと)が、胸にする。それは、自分のアイデア、だと、思い込む。お前は、思い浮かんだアイデア(※実は【守護霊】からのメッセージ)に、ひとり有頂天となる。「自分はタイしたものだ!」と、高慢になる。それは、アイデアの出所が、【守護霊】だとは、知らないから。
 否、お前は、【守護霊】の存在すら、知らない(※忘れさせられていること)。ここまで、お前を、追い込まないと、真のお前の力は、見極めようが、ないから、そんな状況に、している。

 ドラマの途中、お前は、ハマり過ぎているため、(※よりによって、目の前で、観劇されている)【神様】に対し、

 【神様】なんて、いるのか?
 【神様】なんて、あてに、ならない!
 【この世】は、自力だ!

 と、叫ぶので、ある。

 ドラマの終焉は、お前の【死】である。ここで、ドラマ「主役は私」は、いったん、幕引き。

 お前は、楽屋に、戻されるが、まだまだ、お前は、興奮状態で、演じた役から、抜けきれない。例えば、視覚障害者の役を演じていたとしよう。お前は、楽屋に、戻ってきても、相変わらず、視覚障害者を演じている、のである。本当は、視覚障害など、ないのに‥‥

 お前が、(※【人間】の身体を脱ぎ)元の【魂】として、正気に戻るのに、【守護霊】は、さまざま、手を尽くす。平均49日、かかる。
 やっと、正気に、戻ったお前は、【守護霊】と【神様】の立ち会いの元、ドラマ「主役は私」の3D映画を見る。反省会を、するためだ。

 ここは、良かった。
 この、場面は、【勇気】が足りなかった
 この、場面は、上出来だった
 この、場面は、残念だった

 などと、【神様】から、批評を受ける。

 そして、次の、リアル・ドラマに、出演することを、目指して、新たな、【魂のトレーニング場】(※【地獄】のこと)に、自ら、赴く。30年ほど、‥‥

 これが、【この世】である。

 以上である。

【一風】

 【神様】、ありがとうございました。