【【神様】からの解説】
◎ 芸能と、憑依との関係
芸能者は、役そのものに、集中するあまり、
役、そのものに、なりきろうと、するとき、
常に、憑依の、危険に、さらされる。
特に、それが、悲劇の脚本、である場合、
演じ手、語り手、は、
よくよく、注意が、必要である。
古代、
巫女(みこ)や、俳優(わざおぎ)は、
仮面を、被り、
役が、終われば、仮面を、外すことで、
【悪霊】の憑依から、免れていた。
儀式や、神楽の、後は、
使用した仮面や、
儀式に用いた、
【霊】の依代(よりしろ)は、
(※土偶や、埴輪がそうである)
破却することで、
演じ手、語り手が、
【悪霊】の憑依されること、から、
免れていた、のである。
能の、能面しかり、
歌舞伎の、隈取り、しかり、
その、演劇が、終われば、
能面を、脱ぎ、
隈取り、も、消すことで、
その、役柄から、離れることで、
【悪霊】の憑依から、免れるのであった。
しかるに、現代、
素顔を、さらしたままで、
映画に出演し、ドラマを作成し、
語り手、は、感情をこめて、唸る。
黒子に、身を隠す、防御策は、
【悪霊】の憑依から、身を守る、
わざであった。
しかるに、現代、
そのことを、しなく、なった。
リアルに、演じ、
迫真の、語り節を、演ずるとき、
容易に、【悪霊】は、憑依してくる。
この、危険性を、芸能は、内包しているのだ。
【憑依】型女優、などが、まことに、危険である。
巫女は、衣装を整え、
顔に、眉墨を、はき、
【神】が、依りかかる、台と、
自らを、作った。
役目を、終えると、
化粧を、消し、
衣装を、脱ぎ、
鏡の間で、【神】に、去っていただいた。
現代の、芸能も、
この、戒めを、守らねば、ならない。
自らを、危険に、身をさらしては、ならない。
以上である。