人生に役立てる、古典の知恵「04」

◎ 木鶏(※もっけい)(『荘子』)

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【【神様】ご自身からの、解説】

 本当に、強い者は、
 表情にも、強さを、出さない。
 平然としている。

 あたかも、木彫りの鶏の、彫刻のように、
 無駄な動きも、なく、
 ただただ、静かである。

 それでいて、最強なのである。

 最強であることを、お首にも出さず、
 普段と、まるで、違わない。

 起きることに、一喜一憂する、
 者たちとは、レベルが違うのである。

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【私(※一風)からの、解説】

 昔は、闘鶏が、盛んでした。

 鶏を、鍛え上げ、競い合うのです。

 では、最強の鶏とは?

 どんな、鶏を、相手にしようとも、
 木彫りの、鶏のように、
 全く、動じず、
 微動だに、しない、鶏です。
 そして、そんな鶏に、鍛え上げる、
 のです。

 相撲でも、
 本当に、強い力士は、
 強さを、表には、出しません。
 柔よく剛を制す、
 です。

 表情にも、出しません。

 かつて、横綱の双葉山は、70連勝を、
 逃したとき、

 ◎ 未だ、木鶏たりえず

 と、反省しました。
 (※この69連勝が、未だに破られていない、
 大記録となっています)

 最強の横綱の双葉山は、
 木鶏となることを、目指していたのです。

 あなたも、本当に強い人なら、
 その、強さは、奥に秘める、べきでしょう。
 
 なぜなら、
 強さは、誇るべきものではなく、
 相手が、自ずと、悟るもの、
 だから、です。

 一喜一憂に、翻弄される、「人生」ではなく、
 木鶏に、なるような、不動の「人生」に、
 したい、ものです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。