人生に役立てる、古典の知恵「42」

◎ 無為自然(※むいしぜん)
 (『老子』)

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【【神様】ご自身からの、解説】

 山川草木も、全て、自ずから成っており、
 不自然なところは、一つもない。

 さかしらな、手心を加えていないから、
 自ずと、成っておるのである。

 手心を加えれば、その分、その他のところに、
 変調を来し、また、そこも、手心を加えねば、
 ならなくなり、
 混乱していく。

 松に、添え木を、すると、
 その、添え木が、あることが、自然となり、
 もはや、添え木なしでは、
 その松は、立てなくなる。

 添え木を、しなければ、
 本当の、持ち前の、松であったろうが、
 添え木あっての、松に、成り下がる、
 わけである。

 無為自然の、姿に、満足し、
 これに、逆らわず、
 これで、よしと、する、姿勢は、
 天からの、御心に、一番、添うものと、
 なるのだ。

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【私(※一風)からの、解説】

 【精神統一】に、一番必要なのは、
 己を、虚しくし、
 自然に、溶け込む、
 自然と、一体化、することです。

 不用意な、さかしらな、行為を、
 全て、省きます。

 すると、神様との、障害物も、
 なくなり、
 すんなりと、神様の、ご威光が、
 私(※一風)に、届くのです。

 嵐に遭えば、嵐に遭い、
 雨に降られれば、雨にうたれ、
 晴天に恵まれれば、日を浴び、
 健康であれば、健康に、感謝し、
 病気になれば、おとなしく、病状に、
 身を任せ、病人らしく、し、

 ことさらな、抵抗を、するところから、
 物事を、複雑化、させる、
 ものです。

 熱が出るときには、熱にうなされねば、
 なりません。

 そして、やがて、病気も、去っていくのです。

 私(※一風)は、
 死後のことも、知っていますので、
 「死」についても、
 同じであります。

 甘んじて、抵抗することなく、
 受け入れ、なければ、なりません。

 「死」とは、「人生」の、区切りです。
 その、「人生」で、すべきだった、ことも、
 「死」で、できなく、なります。
 もし、すべきだった、ことを、しなかった場合、
 やり残した、宿題として、
 【来世】に、持ち越す、ことに、なります。
 できるだけ、持ち越しは、
 少なく、したい、ものです。

 話が、横道に、それて、しまいましたが、
 
 ◎ 無為自然

 とは、為すべきことを、為したら、
 あとは、もう、ことさらな、仕業は、せず、
 成り行きに、任せること、
 だと、

 私(※一風)は、確信して、おります。

 最善を、尽くしたなら、
 あとは、悪あがきせず、
 自然に、任せようでは、ありませんか。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。