人生に役立てる、古典の知恵「45」

◎ 跂(つまだ)つ者は立たず。跨(また)ぐ者は行かず。
 (『老子』)

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【【神様】ご自身からの、解説】

 その場しのぎで、頑張ろうとしても、
 無理なことは、長続きせず、
 すぐに、へたってしまうこと、だろう。
 
 欲張って、急ごうとしても、
 直ぐに、息切れし、
 目的地には、遅れてしまうこと、だろう。

 急場を、招くこと、自体、
 先見の明の、なさを、示している。

 危機管理を怠らず、
 無理をしなくても、よいよう、
 ふだんから、備えておくべきであろう。

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【私(※一風)からの、解説】

 跂(つまだ)つ、とは、
 より遠くを見ようとして、
 背伸びをして、足を爪立てる、ことです。

 一瞬なら、できますが、
 長続きは、できません。

 また、自分を、大きく見せようと、
 虚勢を張る、ことでも、あります。

 すぐに、化けの皮は、剥がれて、
 かえって、恥をかくことに、なるでしょう。

 跨(また)ぐ者、とは
 急いで、目的地に行こうとし、
 大股で、走ること、です。

 大股歩きも、すぐに、バテてしまい、
 立ち止まらざるを、得ない、でしょう。

 ふだん、できもしないことを、
 急場、やろうとしても、うまくは、いきません。

 そんな、無理なことを、しても、
 ダメなものは、ダメでしょう。

 大事なのは、ふだん、です。

 常に、ふだんから、油断せず、
 危機に、備えて、無理を、しなくて、
 よいよう、に、しておくべきでしょう。

 難しいことでは、ありません。

 ・ 約束事は、早めに、仕上げておく
 ・ 予備の、お金を、もっておく
 ・ 遅刻しないよう、早く目的地に、ついておく
 ・ ガソリンは、早めに給油しておく
 ・ 備蓄すべきものは、確保しておく
 ・ 先を予測して、早め早めを、心がける

 などを、手間と思わず、
 ふつうのことと、することです。

 人間、危機に、陥ると、
 追い込まれてしまい、
 急場しのぎ、の、連続となり、
 それが、裏目裏目と、なりがちです。

 この、(『老子』)の、教えは、
 心すべき、ことだと、
 私(※一風)も、
 肝に銘じて、いるところです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。