【『小桜姫物語』から学ぶ真理「06」】

◎ (小桜姫の)守護霊より

※ 守護霊の仕事と、その身元について

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【引用文】

(小桜姫の)守護霊:

 あなた(※小桜姫のこと)の、一身上の事柄は、
 現世に、おったときの、ことも、
 また、こちらの世界に、移ってからのことも、
 私は、一切、知り抜いております。

 それが、守護霊というものの、役目で、
 あなたの、生活は、
 同時に、また、だいたい、私の、
 生活でも、あったのです。

 私の、修行が、未熟なばかりに、
 随分あなたにも、苦労を、させました。

小桜姫:

 まあ、もったいない、お言葉。
 そんなに、仰られますと、
 私は、穴へも入りたい、思いが、いたします。

 それにしても、あなた様は、
 何と仰る、お方で、
 そして、いつ頃の、時代に、
 現世に、お生まれ、遊ばされましたか?

(小桜姫の)守護霊:

 改めて、名乗るほどの、者ではない、のですが、
 こうした、深い因縁での絆で、結ばれているからは、
 一通り、自分の素性を、申し上げておくことに、
 いたしましょう。

 私は、もと、京の生まれ。
 父は、粟屋左兵衛(※あわやさひょうえ)と、
 申しまして、
 禁裏に仕えた者で、ございます。

 私の、名は、佐和子。
 25歳で、現世を、去りました。

 私の、地上におった頃は、
 朝廷が、南と北の、二つに分かれ、
 一方には、新田、楠木などが、控え、
 他方には、足利、その他、東国の武士どもが、
 付き従い、
 ほとんど、連日、闘いのない日とて、
 ない、有り様でした。

 私の、父は、
 旗色の悪い、南朝方のもので、
 従って、私どもは、生前に、
 随分、数々の苦労辛酸を、舐めました。

 つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

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