【『小桜姫物語』から学ぶ真理「13」】

◎ 玉依姫からの、有り難いお言葉

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【引用文】

小桜姫:

 こうして拝見いたしますと、
 龍宮は、いかにも素敵でのんきで、
 楽しいところのように、見えますが、
 やっぱり、神様にも、色々つらいご苦労が、
 おありなんでしょうね。

玉依姫:

 よいところへ、気づかれました。

 と、玉依姫様は、
 大変嬉しそうなご様子で、おっしゃいました。

 くつろいで、来客の応対をする時なんかは、
 こんな、綺麗なところに住み、
 こんな、綺麗な姿をお見せするけれど、
 私たちだって、いつも、こうではありません。

 人間の修行も、なかなか辛いとは思いますが、
 龍神の修行だとて、負けてはいません。
 現世には、現世の執着があり、
 霊界には、霊界の苦労があるのです。

 私だとて、まさに修行の真っ最中。
 一時だって、遊んでなんか、おられません。

 あなたは、今こうしている、私の姿を見て、
 ただ一人の、華奢《きゃしゃ》な女性と、
 思うかもしれませんが、
 実はこれも、
 
 ◎ お客様を迎える時の、特別の姿

 なのです。
 
 いつか機会があったら、
 
 ◎ 私の、本当の姿

 を、お見せする時も、
 ありましょう。

 何はともあれ、私たちの世界(※霊界)だとて、
 なかなか、人間にわからない、苦労がある、
 ということを、よく憶えておいて、くだされば、
 よいのです。

 それがだんだんわかってくれば、
 現世の人間も、
 あんまり、わがままを、言わなくなるはずですから。

小桜姫:

 このような、まじめなお話をなさる時には、
 玉依姫様の、美しい顔が、
 キリリと引き締まって、
 まともに拝むことができないほど、
 神々しく輝いて見えたので、ございます。

つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。