【『小桜姫物語』から学ぶ真理「14」】

◎ 霊界での、夫との再会のこと

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
【引用文】

小桜姫:

 私(※小桜姫のこと)が、何よりも、
 案じられるのは、現世に残してきた、
 両親のこと、ばかり。
 
 それに、心奪われて、
 自分よりも、先に(※一年前に他界した)、
 死んでしまっている、夫のことなどは、
 それほど、気にかからない、のでした。

 時節が来たら、いずれ、夫にも、
 逢えるであろう。

 そんなふうに、あっさりと、考えていたのでした。

 すると、こちらからは、
 別に、何とも、お願いしたわけ、でもないのに、
 ある日突然、神様から、
 
 夫に、逢わせてやる、

 と、仰せられた、のでございます。

指導霊:

 そろそろ、逢っても、よいであろう。
 汝の、夫は、
 汝よりも、もう少し、心の落ち着きが、
 できてきた、ようじゃ。

小桜姫:

 と、指導役のお爺さまが、
 いとど、真面目くさって、そんなことを、
 言われる、ので、
 私は、キマリが、悪くて、仕方なく、
 覚えず、顔を、真紅に染めて、
 いったんは、お断りしました。

 そんなことは、いつでも、よろしゅう、
 ございます。
 修行の、後戻りが、すると、
 たいへん、で、ございます、から。

指導霊:

 いやいや。
 一度は、逢わせることに、

 ◎ 先方の指導霊とも、手筈を決めて

 おいてある。

 夫と、逢ったくらいのことで、
 修行が、すぐ後戻りするようなら、
 まだ、とても、本物とは、言われぬ。

 こんなことを、するのも、
 やはり、修行の一つ、じゃ。

 神として、無理には、すすめぬから、
 ありのままに、答えるが、よい。

 どうじゃ。
 逢ってみる、気は、ないか?

小桜姫:

 それでは、よろしきように、お願い、
 いたしまする。

 とうとう、私は、
 指導役のお爺さまに、そう、ご返答を、
 してしまいました。

 つづく
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
『小桜姫物語』より、引用抜粋

ご質問など、あれば、お答えしますので、
【人生相談・ダルマ堂】まで、ご連絡願います。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。