【『小桜姫物語』から学ぶ真理「19」】

◎ 天狗界を、訪問して ③

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【引用文】

小桜姫より:

 天狗は、本来、中性でありますが、
 しかし、性質から言えば、

 ◎ 非常に男らしく、武張った

 のと、

 ◎ 非常に女らしく、優しい

 のと、区別が、あり、
 化ける姿も、それに、準じて、
 或いは、男になったり、
 或いは、女になっなり、
 するとの、ことで、ございます。

 日本と、申す国は、
 古来、尚武の気性に、富んだ、お国柄で、
 あるため、
 武芸、偵察、戦争の、駆け引き等に、
 優れた、つまり、
 男性的の、天狗さんは、
 ほとんど、この国(※日本のこと)に、
 集まってしまい、
 いざとなれば、目覚ましい働きを、してくれます、
 ので、
 その点、結構で、ございますが、
 
 ただ、愛とか、慈悲とか、言ったような、
 優しい女性式の天狗は、
 あまり、この国には、現れず、
 大部分、外国の方へ、行ってしまって、
 いるようで、ございます。

 だいたい、天狗の働きは、
 そう、大きいものでは、ないらしく、
 普通は、人間に、憑って、
 小手先の、仕事を、するのが、
 何より、得意だと、申すことで、ございます。

 たまには、局部的な、風くらいは、
 起こせても、
 大きな、自然現象は、
 たいてい、みな、龍神さんの、受け持ちに、かかり、
 とても、天狗には、その真似が、できないと、
 申すことで、ございます。

 つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

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