【『小桜姫物語』から学ぶ真理「24」】

◎　龍神のこと　④

※　龍神の成長について

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【引用文】

小桜姫より：

　龍神が、浄化したのと、浄化しないのとの、
　区別は、どうして、見分けられますか？

修行場の監督の龍神より：

　左様。
　色で、いちばんよく、わかる。

　最初、生まれたての、龍神は、みな、

　◎　茶色っぽい色

　を、しておる。
　その次は、

　◎　黒

　その黒味が、次第に薄れて、

　◎　消し炭色

　となり、そして、

　◎　蒼味

　が、加わってくる。
　
　そなたも、知るとおり、
　多く見受ける、龍神は、たいてい、

　◎　青黒い色

　を、しておるで、あろうが。

　それが、一段と向上すると、

　◎　浅黄色

　になり、更にまた、向上すると、
　あらゆる色が、薄らいで、しまって、
　何とも言えぬ、神々しい、

　◎　純白色

　に、なってくる。

　白龍になるのは、たいへんな、修行、
　たいへんな、年代を、重ねねばならぬ。

小桜姫より：

　夫婦になるには、たいてい、どのへんの、
　色で、ございますか？

監督の龍神より：

　色には、よらぬ。
　黒は、黒同士で、夫婦になり、
　そして、いつまでも、黒が、脱げない、
　のも、少なくない。

小桜姫より：

　男女の区別は、主に、どこで、わかりますか？

監督の龍神より：

　角（※つの）が、いちばんの、目印じゃ。
　角のあるのは、男、
　角のないのは、女、

小桜姫より：

　夫婦の龍神は、やはり、同棲する、
　もので、ございますか？

監督の龍神より：

　龍神に、とりて、
　一緒に、棲む、棲まぬは、問題でない。

　◎　龍神の生活は、自由自在

　◎　人間の、ように、少しも、場所などには、
　　縛られない

小桜姫より：

　生まれたばかりの、子どもは、
　どうして、おりますか？

監督の龍神より：

　しばらくは、母親の手元に、置かれるが、
　やがて、修行場の方で、引き取るのじゃ。

小桜姫より：

　どういうわけで、池を修行場にして、
　あるので、ございますか？

監督の龍神より：

　池は、一種の修行場じゃ。
　人間界の、禊ぎと、同じく、
　水で、浄められる、意味にも、なって、
　おるのでな。

　つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

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読者の皆様へ：今回も、お読みいただき、ありがとうございました。