【『小桜姫物語』から学ぶ真理「39」】
◎ 霊界での、母との再会 ③
※ 霊界で、母は、父と、逢えたのか?
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【引用文】
小桜姫:(母に対して)
父上とは、ご一緒では、ございませんのか?
母:
◎ 一緒では、ありませぬ
現世に、いた時分は、
◎ (※死後)夫婦は、
同じ場所に行かれるものかと、考えておりましたが、
こちらへ、来てみると、同棲などは、
思いも、よりません
魂の関係とやらで、
夫は、夫、
妻は、妻、
と、ちゃんと、区別が、ついているのです。
もっとも、
◎ 私たちの境涯では、逢おうと思えば、
いつでも、逢われ
◎ 対話をしようと、思えば、
いつでも、対話は、できます
が。
こんなことを、言うと、あなた(※小桜姫のこと)から、
笑われるかも、しれませんが、
私(※母のこと)は、
一度、指導役の神様に向かい、
あまり、心細いから、
せめて、夫とだけは、一緒に、
住まわせて、いただきたい、
と、お願いしたことが、あるのです。
それでも、神様は、
◎ どうあっても、私の願いを、
お聞き入れになっては、くださらない
のです。
その時の、私の、力落としといったら、
なかった、ものです。
私は、今でも、時々、
いつの時代に、なったら、夫婦、親子、
兄弟が、昔のように、同居することが、
できるのかしら?
と、思われて、なりません。
あなた(※小桜姫)には、そんなことが、
ないのですか?
小桜姫:
ないでも、ございませぬが、
近頃、精神統一が、深くなったためか、
だんだん、そういった、考えが、
薄らいで、まいりました。
相当に、修行が、積んだら、
一緒に、住むとか、住まないとか、
申すことは、さして、苦労にならない、
ように、なってしまうのでは、ないでしょうか?
◎ 竜宮界の、上の神様たちの、ご様子を、
見ても、いつも、夫婦、親子が、
同棲して、おられることは、ない
ようで、ございます。
それぞれ、御用が、違うので、
平生は、別々になって、お働きになり、
たまにしか、ご一緒になって、
おくつろぎ、あそばすことが、ないと、
申します。
母:
神様でも、やはり、そうなので、ございますかね。
そうして、みると、
この母などは、まだ、現世の、執着が、
多分に、残っているわけで、
これからは、あなたに、あやかり、
◎ あまり、グチは申さぬこと
に、気をつけましょう。
今日は、本当に、よいことを、伺いました。
あなたが、そんなにまで、修行が、出来たのを見ると、
私は、心から、嬉しい
小桜姫:
そう、言いながらも、母の眼には、
涙が、いっぱい、溜まっているのでした。
つづく
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『小桜姫物語』より、引用抜粋
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。