『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「44」

◎ 龍宮探検 ①

  発端

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☆☆【私(※一風)から】

 浅野和三郎博士の、【霊界】研究は、
 その、【霊界】の中枢である、
 龍宮界、について、調べること、
 でした。

 龍宮とは、何か?

 これは、【霊界】とは何か?

 に、直結する、ことになるでしょう。

 今回から、数回は、この、
 龍宮行き、を載せたいと、思います。

 尚、この龍宮行きは、
 『小桜姫物語』にも、出てきます。

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『新樹の通信』より

地の文:(※浅野和三郎)

 昭和6年の秋には、満州事変が、突発したため、
 幽明交通の機関も、ある程度、
 そちらの方面に、向けられましたが、

 しかし、私(※浅野和三郎)の研究主題目は、
 龍宮界であって、

 新樹は、彼の母の守護霊(※小桜姫)と共に、
 絶えず、その仕事に、使われました。

 初めての、龍宮行きは、
 9月22日の午後に、行われました。

 新樹は、その時の模様を、かく、
 通信して来ております。

新樹霊:

 今日は、突然、お母さんの守護霊さんから、
 通信が、ありまして、

 これから、あなたも私と一緒に、
 龍宮界へ、出掛けるのです。

 いろいろ、あちらで、調べることがある、

 と、ほとんど、命令的の口吻なのです。

 僕、その権幕に、いささかびっくりして、

 どうしたわけで、急にそんな話しが、
 持ち上がったのかと、訊いてみますと、
 守護霊さんの、仰しゃるには、
 
 これは、あなたのお父様からの、お頼みです。

 龍宮、というところは、
 いかに、書物で調べても、
 人に尋ねても、
 どうしても、腑に落ちないところが、多くて、
 困るから、

 是非、子どもを連れて行って、
 詳しく、調べさせてくれ、
 との、ご注文で、

 それで、急に思い立ったのだ、
 という、ご返事なのです。

 僕、龍宮なんて、実際、そんな境地が、
 果たして、あるか無いかも、知らない位で、
 一向、自信がありませんでしたが、
 守護霊さんが、えらい意気込みなので、
 僕、おとなしく、付いていくことに、
 しました。

 間もなく、守護霊さん(※小桜姫)は、
 僕の住居へ、誘いに来てくれました。

 いつもの通り、足利時代の道中姿で、
 草履を履いて、おられます。

 僕は、例によって、洋服だ。

 龍宮行き、だからとて、
 洋服を着て行って、いけない、
 という、理由も、別になさそうに、
 考えたから、です。

 それにしても、龍宮探検とは、
 随分、振っていると、
 僕、いろいろ、考えました。

 龍宮は、いったい、海の底の世界なのかしら?
 
 子どもの時分に読んだ、お伽話には、
 確かに、そう書いてあったと、思うが、
 もし、海の底だとすれば、
 
 どんな塩梅式に、其処へ潜り込むのかしら?

 事によると、
 大きな海亀が、自分たちを、
 迎えに来るかもしれない?

 僕、思案に余って、
 とうとう、守護霊さんに、
 
 龍宮は、どんな所か?

 と、伺いを立てると、
 守護霊さんは、軽くお笑いになって、

 あなたは、いろいろの事を、想像して、
 おられるが、
 黙って、付いて、おいでなさい。
 行ってみれば、どんな境地か、
 すぐ、判ります。

 と言って、一向、詳しい説明を、
 してくださらない。

 僕の好奇心は、最高潮に達した訳です。

 先方(※龍宮界)に、着いてからの見聞記は、
 僕よりも、守護霊さんの方が、
 詳しいかと、思いますから、
 なるべく、守護霊さんを、呼び出して、
 一度、その物語を聴いてください。

 足りないところが、あったら、
 僕が、後で、補充することに、しましょう。

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☆☆【私(※一風)から】

 読者の皆様に、おかれましては、
 この、龍宮界について、どうご想像されますか?

 乙姫? 海の底? 御殿?

 それらについては、次回からの、
 見聞記で、明らかにされて、いくでしょう。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。