『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「49」

◎ 龍宮探検 ⑥

  乙姫様からの、言葉 その1

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☆☆【私(※一風)から】

 乙姫様とは、龍神が、化身したお姿です。

 なぜ化身するのか?

 それは、龍神様の方が、私たち人間のために、
 理解できる形に、なってくれている、
 姿勢を低くし、レベルを私たちに合わせて、
 くれている、からだと、
 私(※一風)は、そう解釈しています。

 本体(※龍体)のままでは、
 きっと、私たちは、かえってそれに、
 恐れを抱いてしまい、
 聴く耳を、無くしてしまう、
 ことでしょう。

 私たちに、判る形の一つ、として、
 敢えて、

 ◎ 乙姫の姿

 を、とられて、いる、
 のでしょう。

 さらには、
 乙姫様にも、二人おられ、
 豊玉姫と、玉依姫です。

 このお二人が、絶妙に役割分担し、
 現れている、のではないでしょうか?

 龍宮の玄関に、現れた少女が、
 実は、妹の玉依姫、であったのかも、
 しれません。

 さて、今回は、
 いよいよ、乙姫である、姉の豊玉姫が、
 登場し、様々、お話しになられます。

 それを、今の私たちも、拝聴できることは、
 有り難いことです。

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『新樹の通信』より

地の文:

 最初の挨拶が、済んだ時に、
 話しの糸口を、切られたのは、
 乙姫様でした。

乙姫:

 あなた方、お二人は、
 人間世界からの、使者として、
 
 ◎ 研究の為に

 わざわざ、こちらに、お出でなされた、
 ので、あるから、
 こちらでも、大切に取り扱って、あげねば、
 なりませぬ。

 ただ、龍宮という、ところは、
 なかなか、込み入ったところで、
 一度や、二度の訪問で、
 すっかり、腑に落ちる、
 という訳にも、いきませぬから、
 
 あまり、焦らずに、
 ゆっくりお仕事に、かかってもらいます。

 私で、足りぬところは、
 それぞれ、受け持ちの者に、
 引き合わせて、答えさせます。

 今日は、何ということ、なしに、
 四方山の話しなり、と、致しましょう。

地の文:

 御本家の奥方が、
 お目通りに、まかり出でた、
 親戚の者どもに、向かって、
 優しく、話しかける、といった、
 按配式、です。

 今日初めて、龍宮訪問を行った、新樹は、
 これが、幼い時に、耳にした、
 あのお伽話の、乙姫さんかと、思うと、
 不思議で、不思議で、
 たまらなかった、らしく、

 早速、質問の第一矢を、放ったのでした。

新樹霊:

 不躾なことを、お尋ねして、
 はなはだ、恐縮ですが、
 あの、浦島太郎の、龍宮の、お伽話し、
 というのは、
 あれは、事実譚なので、しょうか?

 僕、父に報告する、義務がありますし、
 今日は、また、龍宮訪問の、第一日、
 でも、ありますし、

 かたがた、一つ記念に、
 詳しいお話しを、伺いたいもので‥‥。

地の文:

 帰幽後、間もない、ウブな若者から、
 いきなり、こんな質問を、発せられて、
 さすがの乙姫様も、覚えず、
 ホホと、お笑いになりました。

乙姫:

 あんな事は、たいがい、
 
 ◎ 人間の作り事

 龍宮が、海の底にあると、思うから、
 自然、亀なども、お引き合いに、
 出されたの、です。

 龍宮が、海の底に、あるのでも、
 また、陸の上に、あるのでも、なく、
 それら、すべてと、かけ離れた、

 ◎ 一つの、別世界である

 ことは、
 あなたにも、そろそろ、もう、
 おわかりに、なったでしょう。

 人間というものは、
 自分の智慧から、割り出して、
 いろいろと、面白く、こじつけるのが、
 お上手です。

 あの、お伽話し、よりか、
 
 ◎ 古事記

 とやら言う、書物に載せてある、
 龍宮の話しの、方が、はるかに、
 
 ◎ 事実に、近い

 ようです。

新樹霊:

 してみると、あの、古事記の、

 ◎ 彦火火出命(※山幸彦)の、龍宮行き

 も、お伽話しの、玉手箱の物語も、
 その種は、つまり、一つなのですね?

地の文:

 と、亡児は、驚異の目を見張り、

新樹霊:
 
 それで、僕にも、見当が取れてきました。

 彦火火出命様も、浦島太郎も、
 どちらも、龍宮の乙姫様と、結婚され、
 そして、
 どちらも、たいへん仲良く、お暮らしに、
 なった、ことに、なっている。

地の文:

 新樹が、そう言いますと、
 乙姫様は、恥ずかしそうに、
 サッとお顔を、赤らめて、
 さし、うつむかれたの、でした。

 やはり、神様でも、女性は、女性。
 どこまでも、お優しいところが、
 あるらしいのです。
 
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☆☆【私(※一風)から】

 火のないところに、煙はたたず。

 龍宮伝説も、【霊界】に、
 こうしたことが、あるからこそ、
 生まれた、のです。

 乙姫様の、お言葉の、
 続きは、次回に、回します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。