『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「53」

◎ 帰幽後の、一仏教信者 ②

  頑固一徹な、Kさんは‥‥?

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☆☆【私(※一風)から】

 何事も、形だけ真似ても、
 その真髄が、何かを、つかんでいなければ、
 会得したことには、なりません。

 特に、生き方の規範となる、宗教の場合、
 それは、顕著で、ありましょう。

 形式や、儀式だけに、いかに精通して、
 いようとも、

 また、独りよがりの、努力や、修行を、
 いかに、重ねたとしても、

 それは、上辺だけの、付け焼き刃であり、

 また、逆に、それ自体が、妙な執着となり、
 却って、

 ◎ 自縄自縛

 に、陥ってしまうことに、なる恐れが、
 大です。

 そういった、観点から、
 今回、【霊界】で出会った、
 Kさんのことを、
 是非、参考になされて、ほしいと、
 考えます。

 大事なのは、宗教を含めて、何事も、
 (※形式や、儀式ではなく)

 ◎ その真髄に迫ること

 では、ないでしょうか?

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『新樹の通信』より

地の文:

 雑談は、いい加減にして、
 私は、そろそろ、話題を、
 問題の、中心に向けて、いきました。

浅野和三郎:

 Kさんは、よほど堅い、
 ○○の信者だった、のかしらん?

新樹霊:

 そうらしかった、のです。

 平生から、血圧が高く、
 医者から、注意されていたので、

 方々、仏の御力に、すがった、
 らしいのです。

 が、それが為に、
 格別、病気が、良くもならず、
 また、悪くもならず、
 そして、とうとう、
 脳溢血で、倒れたと、言うのです。

浅野和三郎:

 脳溢血で、急死したのでは、
 相当永く、(※死が)自覚できなかった、
 ろうね?

新樹霊:

 ええ。
 何年、(※死を)無自覚でいたか、
 自分にも、さっぱり見当が、とれない、
 と、言っていました。

 ところが、ある日、遠くの方で、
 K、K、と、名前を呼ばれるような、
 気がして、
 ふと、目を覚ますと、

 枕元に、一人の

 ◎ 白衣の神さん

 が、立っていた、そうで、
 
 その時は、随分、びっくりした、
 と言います。

 ともかくも、お辞儀をすると、

 ◎ お前は、仏教信者として、死んだが、
   仏教の教えには、大分方便が、
   混じっているから、
   その通りには、いかない

 ◎ こちらの世界には、
   こちらの世界の、不動の厳律があるから、
   素直に、神の言うことをきいて、
   一歩一歩、着実に、向上の道を、
   辿らねばならない

 ◎ お前のように、
   一途に、○○に導かれて、
   何の苦労もなく、すぐ極楽浄土へ行って、
   ボンヤリ暮らそう、などと考えても、
   駄目である‥‥

 ざっと、そんなことを、言い聞かされた、
 と言います。

浅野和三郎:

 Kさんは、大分、アテが外れた、
 わけだな‥‥。

新樹霊:

 大いにアテが外れて、憤慨した、
 らしいです。

 何しろ、相当、我の強い人、ですから、
 さんざん、神さんに、食ってかかり、
 ました。

 信仰は、各人の自由である。

 自分は、かねて、○○様を、信仰したもので、
 あるから、
 どこまでも、それで、いきたい。

 そのお導きで、自分は、きっと、
 極楽浄土へ行って、みせる‥‥。

浅野和三郎:

 ○○信者は、なかなか、堅いからな‥‥。

 先入観というものは、容易にとれるもの、
 でない‥‥。

 つづく

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☆☆【私(※一風)から】

 この、Kさんは、なかなかの、頑固で、
 自分の、こだわりを、捨てられません。

 せっかく、白衣の指導霊が、
 助言してくれ、ましたが、
 聴く耳も、ないようです。

 Kさんは、この後、どうなって、
 いくのでしょうか?

 Kさんのことは、
 私たちにも、身に覚えのあること、
 では、ないでしょうか?

 とても、他人事とは、思えません。

 Kさんの、その後については、
 次回に、譲ります。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。