『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「60」

◎ 帰幽後の、一キリスト教徒 ⑤

  S婦人の指導霊からの、言葉

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☆☆【私(※一風)から】

 キリスト教徒に対しての、
 新樹霊からの、言動は、鋭いものが、
 あります。

 【霊界】で、目覚めたようです。

 しかし、
 S婦人にも、宗教的信念が、確固として、
 あり、

 二人の間の、問答には、
 緊張感すら、漂っています。

 ここで、S婦人の指導霊が、
 登場し、重大な内容の言葉が、
 発せられます。
 
 今回、重大な局面を、むかえることに、
 なります。

 読者の皆様に、おかれましては、
 熟読されんことを、願います。

 それでは、前回の、続きから‥‥。

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『新樹の通信』より

S婦人:

 それでも、私は、現在、
 イエス様から、遣わされた、天使様の、
 お世話に、なっている身で、ございます。

 私には、それに背く気には、
 まだ、なれません。

新樹霊:

 僕、その御遠慮には、及ばない、
 かと、思いますね。

 あなたが、受け入れないので、
 あなたの指導者は、やむを得ず、

 ◎ 西洋式の天使に、化けている

 のですよ。

 僕の指導者も、
 あなたの指導者も、
 別に、変わったものでは、ないと、
 思いますね。

S婦人:

 そうで、ございましょう、かしら‥‥。

 (※と、S婦人は、まだ肯定しかねる、様子でした)

 もし、あなたの仰るところが、
 事実だと、すれば、
 私の信仰は、根底から、覆って、
 しまいます。

 どうか、もう少し、考えさせて、
 いただきます。

新樹霊:

 S婦人は、気の毒なほど、しおれかえって、
 考え込みました。

 仕方がないので、僕と、K老人とで、
 さまざまに、慰め、励まし、
 ともかくも、よく考えた上で、
 態度を決めるが、よかろう、
 と、言って、
 その日の、会見を、打ち切りました。

 S婦人が、帰った後で、
 僕は、少々、手厳しく、言い過ぎは、
 しなかったかと、
 内々、心配していましたが、

 そう案じたものでも、なく、
 間もなく、S婦人から、
 
 ◎ 嬉しい音信が、ありました

 その内容は、だいたい、こんなもの、
 でした。

S婦人:

 私は、Sで、ございます。

 先日は、たいそう結構なお話しを、
 伺わせて、いただき、
 心から、お礼を申しあげます。

 あれから、帰りまして、
 私は、早速、私の天使様に、
 すべてを打ち明け、

 ◎ あなたは、果たして、イエス様の、
   お使者なので、ございますか?

 と、お訊ねしました。

 最初は、何とも答えないので、
 私としては、気が気でなく、
 ムキになって、再三、問い詰めますと、

 ◎ そなたの、心が、そう荒んでいては、
   駄目である。
   先ず、心を鎮めよ。

 と、仰られ、
 そのまま、プイッと、姿を消して、
 しまわれました。

 私は、何とも言えぬ、寂しい気分で、
 イエス様の御神像の前に、ひれ伏して、
 お祈りをしているうちに、

 だんだん、心が、落ち着いて、
 参りました。

 すると、天使様は、再び、
 私の前に、お姿を現し、
 慈愛のこもれる、眼差しで、
 じっと、私を見つめられ、ながら、
 こう、言われました。

 ◎ 実は、自分は、イエスの使者でも、
   何でもない。

 ◎ 自分は、大国主の神から、
   そなたの、指導役として、遣わされた、
   龍神である。

 ◎ そなたは、龍神と聴いて、びっくりするで、
   あろうが、
   実は、そなたに、限らず、
   こちらの、世界で、人間の指導に当たるのは、
   何れも、皆、龍神なのじゃ。

 ◎ 日頃、そなたは、しきりに、
   神のお側に、行きたいと、祈っているが、
   あれは、果敢なき、夢じゃ。

 ◎ 各自は、器量相応の境遇に置かれ、
   一歩一歩、向上せねば、ならんのじゃ。

 ◎ 修行さえできれば、どんな立派な所へも、
   行かれる‥‥。

 その時、ふと、気がついてみると、

 ◎ 今まで、西洋の天使のような、姿を、
   されていた、お方が、
   いつの間にやら、白い姿の、
   六十余りの、老人になって、おられ
   ました。

 これをみては、さすがの私も、
 しばらく、多年の迷夢から、覚めました。

 やはり、あなたの仰られたことが、
 正しかったので、ございます。

 これから、私も、元の白紙の状態に、戻り、
 一生懸命に、勉強して、
 一人前の働きの、できるよう、
 心がけます‥‥。

 ‥‥

新樹霊:

 僕は、その後、
 まだ、一度も、S婦人と、面がしませんが、
 何れ、機会を見て、訪問しようと、
 考えております。

 その際、何か、材料があったら、
 また、通信します。

 今日は、これで‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、どうだったでしょうか?

 どんな、ご感想をお持ちでしょうか?

 【この世】には、多様な宗教が、
 並び立って、おりますが、
 果たして、【霊界】では、
 宗教は、一本なのかも、しれません。

 【この世】での、宗教は、
 それぞれの、手法で、【真理】獲得を、
 目指していますが、
 きっと、登ったその先は、
 一つなのでは、ないかと、
 推察いたします。

 改めて、お断りしますが、

 これをもって、私(※一風)は、
 宗教を、否定する者では、決して、
 ありません。

 逆に、【この世】には、宗教は、必要で、
 それぞれに、神様を信心することは、
 大切なことと、考えております。

 読者の皆様に、おかれましては、
 その点、誤解なきよう、くれぐれも、願います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。