「人生」への新視点・53

◎ 助長の愚

  構い過ぎての、失敗

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☆☆【私(※一風)から】

 私(※一風)は、
 植物を育てていて、数々の失敗を、
 してきました。

 その多くが、

 ◎ 構い過ぎての、失敗

 でした。

 水をやり過ぎての、失敗。

 早く、育てよ、との思いから、
 ついつい、水をやり過ぎ、
 根腐れ、させてしまう、わけです。

 次いで、冬越しでの、失敗。

 これは、春先にやってしまうのですが、 
 冬場、屋内に取り込んでいた、植物を、
 春の陽気に、誘われ、
 屋外に、出して、
 春先の朝の冷え込み、
 つまり遅霜に、当ててしまい、
 一気に枯らせてしまう、わけです。

 こちらの、勝手な、思い込みから、
 当の植物の身になって、考えず、
 身勝手な、要らざる手出しを、してしまい、
 枯らせる、わけです。

 植物を、育てる要諦は、

 ◎ できるだけ、手をかけない

 ことに、ありました。

 植物は、植物で、
 己で生きている、わけです。

 そこに、人間の要らざる手出しが、
 災いを、なすのです。

 ギリギリまで、水は、やらない。

 十分、時を待って、から、
 日の光に、当てる。

 それが、植物自身を、鍛えている、
 ことに、なるのです。

 人間の、要らざる手を、古来、

 ◎ 助長

 と、呼び、戒めとされて、
 きました。

 これは、人間にも、当てはまります。

 その人間の、生命力を、鍛えることが、
 まず、第一です。

 下手に、手を掛ければ、
 そのぶん、逆に、ひ弱に、
 なるのです。

 手出しするときも、
 相手にわからないように、するべきです。

 それぞれが、それぞれの、「人生」です。

 下手に、手出しせず、
 ぐっと、堪える、のが、
 実は、必要なのです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。