良い言霊:19

◎ 秋の田の、仮穂の庵の、苫を粗み

  我が衣手は、露に濡れつつ

  天智天皇の【言霊】

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☆☆【私(※一風)から】

 天皇陛下は、古代より、
 自ら稲作の実践に、携わっておられ、
 ました。

 田植え、稲刈り、も、
 御自ら、されていたのです。

 秋の田での、稲刈りをして、
 田んぼの横の、仮屋で、
 今夜は、獣の番をするのです。

 しかし、仮屋の屋根のむしろは、
 目が粗く、
 露が、したたり落ちるのです。

 しかし、それに負けてはなりません。
 今晩は、収穫物が獣に、取られぬように、
 寝ずの番を、天皇自らが、おやりに、
 なられるのです。

 いかに、衣が露で濡れようと、
 一晩、頑張るんだ、
 という、決意の【言霊】です。

 これが、まさしく、
 天皇陛下の、率先垂範なので、あります。

 なんと、素晴らしいことでは、ないでしょうか?

 日本とは、このような、国のありようで、
 これまで、続いて来ました。
 世界に、誇るべき、ことだと、
 私(※一風)は、思います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。