ことわざに学ぶ「人生」:その117

◎ 阿修羅(※あしゅら)

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☆☆【私(※一風)から】

 仏像に、阿修羅像というものが、
 あります。

 阿修羅は、常に闘争心が吹き出ており、
 顔が三つ、手が六本と、
 三面六臂の姿で、現されます。

 表面上は、穏やかそうにしていても、
 常に不満や、嫉妬があり、
 それを、隠しきれず、
 本心の、憤怒の表情も、
 裏で、現しています。

 まことに、弱い人間、そのもの、
 だと、言えます。

 だから、闘争の場を、

 ▼ 修羅場

 などと、言うわけです。

 この、阿修羅の「心」を、克服するには、
 【真理】を知るしか、
 ありません。

 【真理】を、知らないからこそ、
 「心」が、闘争心で、燃え盛る、
 わけです。

 【真理】を、知ったからといって、
 闘争心が、消えることは、
 ないでしょうが、
 随分と弱め、抑えることが、
 できてきます。

 阿修羅とは、人間の業かも、
 しれません。

 尚、さらに解説しますと、
 阿修羅神とは、
 古代インドでの、アフラ神(※善の神)から、
 来ています。
 その、アフラ神が、アスラと訛り、
 アスラ神(※闘争の神)
 つまり、阿修羅神と、漢訳された、
 わけです。

 元々は、善の神だった、のです。

 私たちも、大元は、善の神、
 だったのです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。