小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」25

◎ 岩屋での、修行の開始

※ 指導役の神様からの、小桜姫への戒めとは?

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、いよいよ岩屋の修行場での、
 小桜姫の生活が、始まるわけですが、
 まずもって、ここで、
 指導役の神様から、ここでの生活について、
 注意(※戒め)が、言い渡されます。

 この戒めは、【この世】での私たちの生活にも、
 通じることだと、お気づきいただきたいと、
 思うのです。

 ここでのことを、不思議な話しだと、
 軽く読むのではなく、
 小桜姫への戒めは、
 同時に、私たちへの戒めでもあると、
 こう、気づいた上で、
 読んでいただきたい、のです。

 では、読んでいきましょう。

◎ これからの、そなた(※小桜姫のこと)の生活は、
 現世(※【この世】のこと)のそれとは、
 すっかり、趣が変わるから、
 一時も早く、そのつもりになってもらわねば、
 ならぬ。

◎ 現世の生活にありては、
 主なるものが、衣食住の苦労、
 大概の人間は、ただそれっきりの事に、
 あくせくして、一生を過ごしてしまう、
 のであるが、
 こちらでは、衣食住の心配は、全然ない。

◎ だいたい、肉体あっての衣食住で、
 肉体を棄てた、幽界(※【霊界】の一部分のこと)
 の住人は、できるだけ早く、
 そうした地上(※【この世】のこと)の考えを、
 頭の中から、払いのける工夫をしなければ、
 ならぬ。

◎ それから、こちらの住人として、
 何よりも慎まねばならないことは、
 怨み、妬み、また、諸々の欲望‥‥
 そう言ったものに、心を奪われるが最後、
 つまりは、幽界の亡者として、
 いつまで経っても、浮かぶ瀬はないことになる。

◎ で、何よりも大切な修行というのは、
 「精神の統一」で、
 「精神統一」以外には、ほとんど、
 なにもない、と言える。

◎ つまり、これは、
 一心不乱に神様を念じ、
 神様と自分とを、一体にまとめてしまって、
 他の一切の雑念妄想を、払いのける工夫、
 なのであるが、
 実地にやってみると、これは思いのほか、
 難しい仕事で、
 少しの油断があれば、姿はいかに殊勝らしく、
 神様の前に坐っていても、
 心はいつしか、悪魔の胸に、
 通っている‥‥

 
 長くなりました。
 ここらで、いったん止めましょう。

 【霊界】では、衣食住の心配はない、
 と、ありました。

 ですから、【霊界】では、もはや、
 衣食住について、ガツガツすることも、
 必要ないのです。

 【霊界】に来ているのに、
 まだ、食べ物にこだわっていたり、
 着るものや、家や、装飾品にこだわることは、
 【霊界】の地獄部へと、つながることとなり、
 修行の妨げと、なることは、
 あなたも、容易に想像がつくはずです。

 ですから、【霊界】では、
 なんの心配もなく、「精神統一」の修行に、
 集中できる、のです。

 これは、【この世】でも、
 努力すれば、できることです。

 【この世】に生きる今から、
 この「精神統一」の修行をやり始める、
 ならば、
 【霊界】に行ったとき、
 とても、スムーズに生活が、移行できる、
 ことでしょう。

 この「精神統一」の修行については、
 次回に、語ることと、いたします。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。