だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 177

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の第五部(※唯物主義の街)へ ②

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☆☆【私(※一風)から】

 いよいよ、「地獄」での、
 最後の街である、唯物主義の街に、
 R氏は、入ることに、
 なります。

 唯物主義の街が、「地獄」にある、
 ということは、
 唯物主義が、【真理】ではない、
 ことの、証でも、あります。

 世の中には、物質しかない、
 と言うのが、唯物主義です。

 人間は、詰まるところ、脳である、

 と言うのも、唯物主義です。

 表面的には、脳が、人体を動かしている、
 ように、見えます。

 しかし、それは、浅はかな見方で、
 その脳を動かしているのが、
 【魂】である、
 
 との、見方が、欠けています。

 それは、ともかく、
 R氏からの、報告を、
 読んでいきましょう。

◎ R氏:

 さて、吾が輩は、またしても、
 【守護神】に導かれて、
 対岸の「休憩所」に、入った。

 しかし、
 ここでは、少し足を留めただけで、
 再び、濃霧の立ち込めた、
 戸外の闇の中に、進んだ。

 一つの大きな、汚い川の岸を、
 歩いて行くと、
 やがて、一大都会に、到着した。

 そこは、世にも陰鬱、極まる所で、
 見渡す限り、工場の煙突ばかりで、
 あった。

 製造所や、倉庫が、ごちゃごちゃと、
 立ち並んで、
 その間には、ゴミだらけの市街が、
 縦横に連なっている。

 どこを見ても、むさ苦しく、
 埃だらけで、
 そして、工場の内外には、
 職工が、ゾロゾロと往来していた。

 吾が輩は、足を止めて、
 職工の一人に、こう訊ねた。

 「君たちは、いったいここで、
 何をしているのかね?」

◎ 職工:

 工業さ!

 見ての通り‥‥。

◎ R氏:

 製造した品物は、
 どうするのかね?

◎ 職工:

 売るんだよ。

 見ての通り‥‥。

 でも、妙なことに、
 幾ら売っても、売っても、
 品物は、皆、製造所に戻って来やがる。

 こんなに、沢山倉庫が、並んでいるのは、
 そのためだ。

 ここでは、ひっきりなしに、
 倉庫を建て続けないと、
 追いつきは、しない‥‥。

 邪魔で、しようがないから、
 一生懸命、売り飛ばしているんだが、
 それでも、いつの間にやら、
 一つ残らず、品物が、戻って来やがる‥‥。

◎ R氏:

 そんな品物、焼いてしまったら、
 どうかね?

 と、注意した。

◎ 職工:

 そりゃ、無論、焼いているよ。

 一遍に、倉庫を、十棟も焼くのだが、
 それでも、駄目だ。

 焼いても、直ぐに、
 倉庫の全部が、ニョキニョキと、
 生えてくる。

 こればかりは、しようがないよ‥‥。

 今回は、以上です。

 笑い話のような、トンチンカンな、
 会話です。

 無駄とは、わかっていても、
 品物を作り続ける、工場の職工。

 それを、止めることが、
 できずに、毎日毎日を、過ごしている、
 職工‥‥。

 私たちの仕事にも、
 似たようなことは、ないでしょうか?

 無駄な仕事を、無駄と知りつつ、
 延々と、ダラダラ、続いている‥‥。

 これが、「地獄」なのです。

 この職工は、ここが「地獄」だと、
 気づいているのでしょうか?

 もし、気づけていないのなら、
 哀れです。

 それについては、次回と致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。