だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 178

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の第五部(※唯物主義の街)へ ③

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☆☆【私(※一風)から】

 この街で働いている職工と、話す、
 R氏でしたが、
 全く、話が噛み合いません。

 職工は、仕事中毒なのです。

 製造品が、売れようが、売れまいが、
 とにかく、作り続ける。

 それに、意味がある、と、
 頑なに、信じているのです。

 そして、案の定、
 返品の山で、倉庫は満杯なのでした。

 それでは、今回は、
 この続きを、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 それなら、なぜ、
 製造を、中止しないのかね?

◎ 職工:

 ところが、それができない。

 不思議な力が、ここに働いていて、
 どうしても、ひっきりなしに、
 働いて、働いて、働き抜かなければ、
 ならなく、できている。

 休日などは、まるでない。

 バカバカしい話だが、
 これも、性分だから、仕方がない。

 生きている時分だって、
 こちとらは、労働以外、
 何にも考えたことなんて、
 ありゃ、しなかった。

 のべつまくなしに、骨折って、
 働いたものさ。

 それで、その報酬が、これだよ。

 せっせと、同じ仕事を繰り返し、
 繰り返し、して、
 一年、二年、五年、十年、百年‥‥、
 いつまで経っても、休みっこなしだ。

◎ R氏:

 君たちは、生きている時分には、
 ただ、物質のことばかり、考えていたに、
 違いない。

 そのせいで、
 「地獄」に来ても、同じようなことを、
 させられて、いるのだ。

◎ 職工:

 何!

 「地獄」だって!

 「地獄」だの、「極楽」だの、
 というものが、【この世】に、あって、
 たまるかい!

◎ R氏:

 それなら、ここはどこだと、
 思うのかね?

◎ 職工:

 そんなこと、知るもんか!

 また、知りたくも、ねえ!

 ここには、寺院もあるし、
 僧侶だって、いる。

 お前(※R氏)みたいな、阿呆と、
 話をしている暇は、ねえ!

 どりゃ、仕事、仕事!

 仕事に、取りかかろう!

◎ R氏:

 そう言って、その男は、
 工場へ、入っていった。

 今回は、以上です。

 どちらが、阿呆でしょうか?

 驚くことに、この職工は、
 「死後」、ここ「地獄」に来ている自覚が、
 ないのです。

 「死後」と言う、自覚も、
 ないように、思われます。

 とにかく、仕事こそが、「人生」で、
 仕事さえしていれば、安心している、
 のです。

 やはり、「地獄」らしく、
 「自分本位」、「自分勝手」である、
 のです。

 そして、工場のほかに、
 寺院や、僧侶も、いると、言っていました。

 きっと、「自分本位」、「自分勝手」な、
 僧侶なのでしょう。

 それは、また次回と致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。