だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 184

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の第六境 ②

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☆☆【私(※一風)から】

 いよいよ、「地獄」の最上部である、
 第六境の都市に、
 今回より、突入します。

 この報告を、
 不思議なことも、あるものだ、
 などと、他人事にとらえず、
 私も、かつて居た所、なのだ、
 と、自分事として、考えて頂ければ、
 私(※一風)も、載せる甲斐がある、
 という、ものです。

 さあ、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 我々(私と【守護神】)は、
 前面の、長い長い階段を、
 一歩一歩、登り始めたのだが、
 いやはや、その苦しさと言ったら、
 なかった。

 しかし、目指す灯台の【光】は、
 次第次第に、強く、我々の前途を、
 照らした。

 無論、その【光】が、
 身に染みて、痛いのには、違いなかったが、
 ここぞ、と覚悟を決めて、
 とうとう、【天使】たちの設置してある、
 「休憩所」まで、たどり着いた、
 のだった。

 そして、我々は、
 しばらく、この「休憩所」で、
 一息入れてから、再び、
 前進を続けた、のだった。

 辺りは、相変わらず、霧の海。
 その中を、前へ前へと、
 前進していくと、
 間もなく、一大都市の灰色の影が、
 チラチラ、霧の中にも、
 見えだした。

 この都市の、大絶壁に面した側には、
 高い城壁が、築かれていたが、
 先刻、一人の男が、
 第五境へ、突き落とされた、のは、
 実に、この城壁に築かれた、
 塔からなので、あった。

 市街の、家屋は、
 おおよそ、近代的なもので、
 ロンドンの郊外に、多く見受けられる、
 上品ぶったものだったが、
 しかし、
 まるっきり、雅趣には、乏しい、
 ものであった。

 街路は、割合に、立派で、
 掃除もよく行き届いており、
 
 「地獄」で、清潔感が現れるのは、
 この第六境、からなので、あった。

 ふと、吾が輩は、
 前に、劇場があることに、気づいた。

 「入ってみてよいか?」 と、
 【守護神】に訊ねたが、
 「よかろう」
 と、言われたので、
 早速、入った。

 ただし、【守護神】は、入らず、
 戸外で、待っておられた。

 入口には、一人の男がいたので、
 吾が輩は、早速、彼に言葉を、
 かけたが、

 先方は、ジロジロ、
 吾が輩の顔を見ながら、
 こう、言った。

◎ 入口にいた男:

 私は、まだあなたのことを、
 誰からも、紹介されて、いませんが‥‥。

◎ R氏:

 バカ言うない。

 こんな所で、紹介もなにも、
 あるもんか!

◎ 男:

 これこれ。

 あなたは、とんでもない、
 乱暴な口を、きく。

 それでは、紳士の体面を、
 傷つけて、しまいます。

◎ R氏:

 先方は、いやに、取り澄ましている。

 仕方ないので、
 吾が輩も、おとなしく謝り、
 どんな芝居が、ここで興行されて、
 いるのか? 訊ねた。

 今回は、以上です。

 一見、まともな会話が、交わされましたが、
 飽くまでも、ここは、「地獄」です。

 「自分本位」「自分勝手」、
 さが、きっとあるはずです。

 どんな劇場なのか?

 それは、次回と、いたします。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。