だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 185

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の第六境 ③

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☆☆【私(※一風)から】

 「地獄」の第六境は、
 「地獄」の中でも、一番上層部に位置する、
 マシな境涯、であります。

 しかしながら、
 こここそが、一番くせ者の境涯、
 と言うか、
 一番、質の悪い、境涯、
 ではないかと、私(※一風)は、
 思うのです。

 ここの住人は、唯我独尊で、
 自分の価値観がこそが、正しいと、
 思い込んで、います。

 そのぶん、他者が、違う考えだと、
 激しく、嫌悪し、
 排斥しようと、するのです。

 街での暮らしは、
 とにかく、世間体が、大事で、
 中身より、外聞を気にする、
 習慣です。

 長くなりましたが、
 ここまでが、前置きです。

 きっと、以下のR氏からの、報告を読めば、
 あなたも、同じ思いを、抱かれる、
 のではないかと、思います。

 それでは、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 どんな芝居が、ここでは、
 興行されて、いるのですか?

◎ 劇場の入口にいた男:
 
 演劇は、市民の風紀を乱さない限り、
 どんなものでも、興行しています。

 ただし、
 野卑なもの、
 不道徳なもの、は、
 絶対に、興行はしません。

 これは、演劇に限らず、
 音楽、その他も、
 皆、同じことです。

◎ R氏:

 いやー!

 風紀を、このように、やかましく、
 言うところは、
 「地獄」の中でも、ここだけだ!

 すると、相手の男は、
 苦い顔をして、

◎ 男:

 どうも、あなたの口のきき方が、
 乱暴で、困ります。

 【この世】に、「地獄」などと、
 言うものは、ありません。

 もし、あっても、
 ここでは、ありません。

◎ R氏:

 下らんことを、仰るな。

 この、界隈は、
 皆、「地獄」の領分の中ですよ。

 立派に、「地獄」にいるくせに、
 いないフリをするのは、およしなさい。

 吾が輩は、憚りながら、
 「地獄」では、玄人だ!

 そんな甘い手には、乗りませんぜ。

◎ 男:

 もしもし。

 あなたは、いったい、どちらの方で、
 どこから、お出でなさったのです?

◎ R氏:

 しかたが、ないから、
 吾が輩は、簡単に、自分の身の上話を、
 した。

 すると、先方は、
 次第次第に、吾が輩から遠ざかり、
 やがて、吾が輩の声を、遮って、
 こう、叫んだ。

◎ 男:

 それだけ伺えば、もう沢山です。

 あなたは、大ボラ吹きか、
 それとも、よほどの悪漢です。

 あなたが、何といおうと、
 ここは、「地獄」では、ありません。

 多分、私たちは、
 地上のどこか、にいるのでしょう。

 いずれにせよ、
 私は、悪漢とは、付き合ったことが、
 ないから、
 今更、そんなことを、始める必要は、
 ないのです。

 これで、私は、
 あなたと、別れますが、
 念のため、ご忠告を、申しあげます。

 それは、
 あなたが、ここでは、
 下らない話を、誰にも、なさらぬ、
 ことです。

 さもないと、あなたは、
 あの城壁の塔から、下界へ、
 投げ込まれ、ますぞ!

◎ R氏:

 そう言うと、相手の男は、
 ぷいと、どこかへ行ってしまった。

 今回は、以上です。

 この男は、R氏のことを、
 その外見や、言葉づかいから、
 悪者と、決めつけ、
 話を、聞こうともしません。

 悪漢の言うことだから、
 世迷い言に、決まっていると、
 R氏を、見下しています。

 きっと、これは、
 【この世】でも、同じではないかと、
 思います。

 【この世】で、R氏と同じことを、
 R氏のように、ぶっきらぼうに言えば、
 はなから、拒絶される、
 でしょう。

 そして、ここの住人は、
 ここは地上のどこかであり、
 決して「地獄」などではない、
 と、信じ切っています。

 ここの住人が、【真理】に目覚め、
 この街を、脱出するには、
 かなりの、年月を費やすのは、
 容易に、想像されます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。