「地獄」の状況 (※心象風景)130

◎ 「地獄」の第三境に向けて ⑤

※ 洞穴から出てきた者に、捕らわれること

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☆☆【私(※一風)から】

 「人間」とは、調子が良くなれば、
 良くなったで、
 つい、有頂天となり、
 高慢と、なるものです。

 苦しい時だけ、【神】頼みし、
 良くなれば、【神】を忘れ、
 自慢気に、行動する、

 これが、私たち凡夫の姿、なので、しょう。

 R氏は、ちょっと、調子に乗り、
 【神】から、大目玉を食らった、
 訳です。

 しかし、それすらも、
 【神】からの、恩寵であることは、
 言うまでもありません。

‥‥‥‥今回のところを、読んでいきましょう。

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R氏:

 吾が輩は、早くも、得意に、なりかけた。

 ※ どんなもんだい!

 そう思うと、同時に、
 爪先を小石にぶつけて、
 足を踏み外し、
 ゴロゴロと、絶壁を、真っ逆さま。

 岩と岩の割れ目の中に、
 頭が挟まった、のだった。

 七転八倒の苦しみを、味わった後、
 やっとの、思いで、
 割れ目から、抜け出して、
 元の場所まで、たどり着いた。

 それからは、
 いくらか、前よりも、清浄な気分になり、
 気をつけながら、前進を続けた。

 道は、ゴロゴロした、焼け石ばかり、
 の所もあれば、
 ギザギザした、刃物の刃のように、
 尖った所もあり、
 
 そうかと思えば、
 割と平坦な、歩き易い所も、
 あった。

 最後に、
 ある一つの洞穴の、入り口に、
 来たので、
 吾が輩は、構わず、その中に、
 歩み入ったが、

 不思議なことに、
 穴の中の方が、かえって、
 外よりも、明るい。

 これは、変だ、
 と、思いながら、一つの角を、
 曲がってみると、

 そこには、待ち伏せしていた、
 4人の男が、出し抜けに、
 飛びかかってきて、
 吾が輩を、殴り倒し、
 縄で、グルグル巻きに、されてしまった。

 無論、その際には、
 吾が輩は、全力を挙げて、
 彼らと、格闘したので、あるが、
 
 以前に、この「境涯」にいた時とは、違い、
 吾が輩の力は、めっきり減っていた、
 のだった。

 「悪行」三昧の時には、
 「地獄」では、たいへん巾が利くが、

 「善性」が、加わるにつれて、
 だんだん力が、弱わく、なる。

 そのかわり、一歩一歩、上の方へと、
 昇っていく、のだった。

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 さて、いかがだったで、しょうか?

 R氏が、ここで報告している、通りだと、
 私(※一風)も、考えます。

 暴力が、勝れば勝るほど、
 それは、「地獄」の深い所へ、
 いくだけの、話で、

 「善行」が、勝れば勝るほど、
 それが、「天界」の上部へと、
 つながる、こととなる、

 道理なのです。

 その【真理】を、皆様にも、ご理解していただきたいと、
 願います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。