【解説】
 「人生」は、一度ではない。

 「人生」は、何度も、何度も、やることになる。
 前回の、「人生」の、誤りを、
 今回の、「人生」で、挽回し、
 今回の、「人生」で、やり残したことを、
 次回の、「人生」で、再挑戦する。

 「人生」が、一度だと、思う者は、

 ・旨いものを、精一杯食べ、
 ・お金を、たくさん稼ぎ、
 ・贅沢三昧を、し、
 ・いい服を着、
 ・いいクルマに乗り、
 ・召使いを、たくさん雇い、
 ・大きな、家に住み、
 ・健康で、長生きし、
 ・安楽に、過ごし、
 ・【死】から、できるだけ、遠ざかり、
 ・【死】は、全ての、終末であるから、
 ・【死】のことは、考えないようにし、
 ・生きている内が、「華」と、信じ、
 ・見つからなければ、多少悪いことも、し、
 ・世間体から、形だけ、【神】に、祈り、
 ・だが、心の底では、死んだらお終いで、
 ・【神】など、いないのでは、と、疑い、
 ・できるだけ、そういうことを、考えないように、
 ・今さえ、よければ、と、
 ・損をせずに、得することを、信条に、
 ・ただただ、生きる
 ・これこそ、「人生」だと、信じ

 という、生き方を、することに、なる。

 だが、そうは問屋が卸さない。

 死んでも、死ねてないのだ。
 死んでも、お終いでは、なかった。
 死んでも、依然として、自分が、いる。
 しかも、「人生」を、全部振り返り、させられて、

 ・ああ、今頃、こうだったと、
 ・ああ、今頃、わかっても、
 ・ああ、もう、遅い。
 ・もう、あの「身体」には、戻れない、
 ・死んだのに、ピンピンしている、
 ・私の思っていた、のと、違う!
 ・【神様】は、いた。
 ・今頃、気づいても、もう、遅い。
 ・この、「人生」は、終わったから。
 ・私の人生観は、間違い、だった。
 ・生きてるうちに、‥‥
 ・なんと、浅ましい、恥ずかしい、「人生」
 ・ああ、もう一度、やり直したい、
 ・こんなことに、なるなら、
 ・あんな、「人生」には、絶対しなかった、
 ・ああ、私は、どうすれば、いいの?

 この、繰り返しを、何十回と、お前たち、は、
 繰り返して、いるのだ。

 死んでも、お終いでは、ない。
 「人生」は、楽しむためには、なかったのだ。
 
 しかし、お前たちは、生きている間に、
 「人生」とは、と、
 聞く耳を、持たなかった、
 それが、全ての、原因である。

 「人生」とは、一度きりでは、ない。
 「人生」とは、悟るまで、
 何度も、何度も、させられるのだ。
 これが、真実である。