【神様】 対話形式で、語る。

【一風】 はい。お願いします。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

テーマ:【栄華は、【この世】限りのもの】
 物は一代、【魂】は末代まで。

【神様】 お前たちは、【魂】を、成長(※肥やす)ため、【この世】に、生まれてくる。

 【この世】は、物(※物質)の世界であるため、
 物の、多寡で、暮らし向きは、左右される。

 が、ここで、敢えて言う。

 お前たちは、良い暮らしを、するために、
 生まれて、きたのでは、ない。
 お前たちは、【魂】を、成長(※肥やす)ため、
 生まれて、きたのである。

【一風】 はい。よくわかります。
 
 その、証拠に、【あの世】に、持ち帰られるのは、
 物(※物質)は、何一つ、なく、
 己の【魂】のみが、
 【あの世】に、帰られる、ことで、
 わかります。

【神様】 【この世】で、たとえ、どんな、
 暮らし向きで、あったろうと、
 その、暮らし向きは、【あの世】に、
 一切、もっていくことは、叶わない。

 優雅だった、暮らしも、
 【あの世】に、持ち帰られず、

 また、

 悲惨だった、暮らしも、
 【あの世】には、もう、縁はない。
 解放されるのだ。

 持ち帰られる、のは、ただ、一つ。

 己の【魂】のみ、である。

【一風】 はい。だから、【この世】では、
 ある程度、生活が、成り立って、おれば、
 あとは、
 どうやって、人の役に立つか、
 に、動機を向けねば、ならないと、
 思って、おります。

【神様】 それでよい。

 物(※物質)に、恵まれた、生活をしようと、
 物(※物質)に、恵まれなかった、生活であろうと、

 それ自体に、あまり、意味は、ない。
 どちらでも、良いのだ。

 肝心要は、生活ではなく、
 どう、自分を、役立てるか、に、ある。

 つまり、精神性、こそ、
 物(※物質)に、勝るのである。

【一風】 はい。日本は、古来より、
 そういう、伝統が、ありました。

 世界の、中でも、日本は、
 物(※物質)ではなく、
 【魂】にこそ、優位性が、あることを、
 わかって、いたのだと、思います。

【神様】 そうである。

 立派な、行為が、自然に、できること。

 これこそが、尊ばれて、きたのだ。

 刀にかけて、それを、保持してきたので、
 武士は、尊敬されたのである。

 「お金」の、多寡は、【この世】一代のもの。
 なんのことは、ないのである。

 それよりも、【魂】の高潔さこそ、末代までのもの。
 これこそが、問われている。

 いくら、着飾っていようと、
 乾坤一擲の、勝負を、かける、時には、
 そんなものは、なんの、値打ちも、ない。
 相撲力士のように、
 お前たちは、裸一貫の、【魂】で、
 勝負するのである。

【一風】 はい。心します。

 いくら、物(※物質)で、裕福であろうと、
 それを、人の役に、立てねば、
 ただの、【宝】の持ち腐れ、です。

 どう、人の役に立つかが、問われ、
 私たちは、【この世】に、生まれてきたの、ですから。

【神様】 よろしい。
 今回、は、ここまでと、する。

【一風】 はい。ありがとうございました。
 心より、お礼申しあげます。