【霊界】探訪
【地獄】界:「修行」・「苦行」【地獄】を、訪れる

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今回、訪れるのは、
「修行」・「苦行」【地獄】です。

「修行」と言えば、聞こえは、いいのですが、
この、「修行」も、考え方を、誤ると、
【地獄】界を、作り上げて、しまうようです。

どんな、ところか、訪問させて、いただき、
教訓を、得たいと、思います。

今回は、私(※一風)は、姿を、見せたままで、
訪問させて、もらえる、
という、ことです。
その世界の、住人と、対話せよ、
との、意向であるのでしょう。

それでは、向かわさせて、いただき、ます。

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【神様】に、【意念】を、集中させます。
【神様】、お導き、願います。

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 ※ やって参りました。
 重苦しい、空気の、世界です。

 一面の、荒野です。
 あちらこちらに、「苦行」されている、
 人たちが、見えます。

 ある人は、木から片足に、縄をかけ、
 ぶら下がって、独特の、ポーズを、
 とって、集中しています。

 ある人は、これも、独特の、ポーズで、
 片足で、立ち続け、集中しています。

 また、ある人は、
 坐禅の、ポーズで、
 一切しゃべらない、「修行」を、されている、
 ようです。

 また、ある人は、
 一心不乱に、巻物(※お経?)を、
 読み続けて、います。

 さらには、
 自分で、自分の頭を、木に打ち続けて、
 「修行」されている、人が、
 おられます。

 この人たちに、共通したことが、あります。
 唯我独尊、のような、雰囲気が、漂い、
 一種、近寄り難い、のでありました。

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【修行者A】(※木に足をくくり、ぶら下がって修行されている)

【一風】 こんにちは。あなたは、何をされているのですか?

【修行者A】 ‥‥。(※無視する態度)

【一風】 あなたの、お邪魔は、しません。
 できれば、お話しを、うかがえれば、と、
 思いまして‥‥。

【修行者A】(※仕方なさそうに)
 修行中で、困るんだがね。

【一風】 すいません。その、修行に、ついて、
 教えて、いただきたいと、思い、
 やって、参りました。
 
 一風と、申します。

【修行者A】 私は、「修行」を、しなければ、
 ならないのだよ。
 人間にとって、「修行」こそが、
 何よりも、大切なのだ。

 キミたち、には、わかるまいが。

【一風】 それは、ご苦労様な、ことです。
 
 見たところ、大変な、「修行」と、
 お見受け、いたしますが‥‥。
 (※【修行者A】は、木に足をくくり、ぶら下がっている)

【修行者A】 大変だからこそ、値打ちが、あるのだよ。
 苦しい目をしなければ、
 【悟り】には、至れないのだ、からね。

 君も、「修行」したまえ。

【一風】 なるほど。
 あなたは、【悟り】を、得るために、
 「苦行」を、なされているのですね?

【修行者A】 そうだ。見れば、わかるだろう。
 「苦行」を、して、その先に、
 【悟り】は、得られる、のだ。

【一風】 それで、あなたは、もう、
 【悟り】を、得られましたか?

【修行者A】 まだだ!
 そう簡単に、【悟り】は、得られるものでは、
 ないのだ。

 もっと、もっと、「身体」を、痛みつけないと。

【一風】 あなたは、【悟り】を得て、
 どうされる、のですか?

【修行者A】 うん? おかしなことを、聞くな?
 (※大きな声では、言わず、小さく囁いて)
 それは、【神】の世界に、入り、
 不老不死と、なりたい、からだよ。

【一風】 そんな、「苦行」を、したら、
 【悟り】を得て、そうなれるのですか?

【修行者A】 もう、うるさいやつだなあ!
 「修行」の、邪魔だ、出ていけ!
 (※と言って、ギロっと、睨まれる)

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【修行者B】(※ひたすら、巻物を読んでいる)

【一風】 こんにちは。一風と、申します。

【修行者B】 なんだね、キミは?

【一風】 「修行」されている、方に、
 その、お考えを、おうかがい、したくて、
 別のところから、参りました。

 何のために、「修行」されて、いるのですか?

【修行者B】 それは、決まっている。
 【悟り】を、得るため、だよ。

【一風】 巻物を読めば、悟れる、のですか?

【修行者B】 ああ、そうだ。
 ここに、書いてあることを、100回、読めば、
 【悟り】に、至る、のだよ。

【一風】 それで、あなたは、もう、悟れたのですか?

【修行者B】 まだだ。
 そう、簡単に、は、悟れないのだ。
 まだまだ、「修行」が、足りない、ようだ。

【一風】 その、巻物には、【悟り】について、
 書かれているのですか?

【修行者B】 そうだ。

【一風】 読書すれば、悟れる、のですか?

【修行者B】 そうだ!

【一風】 そうすれは、
 字が読めず、読書できない、人は、
 悟れ、ないのですか?

【修行者B】 そうだ! 文字も、読めない
 者は、【悟り】に、達することは、無理だ。

 それほど、【悟り】とは、難解なものなのだ!

【一風】 あなたは、どのくらい、ここで、
 この、「修行」を、なさって、おられるのですか?

【修行者B】 うーん、かれこれ、20年は、
 「修行」している。

【一風】 そんなに、も、ですか?
 それで、悟れ、ましたか?

【修行者B】 お前は、いちいち、やかましい!
 「修行」の、邪魔だ!

 あっちへ、行け!!
 (※と言って、また、読書「修行」に、戻る)

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※ この、続きは、次号376話で、