【霊界】探訪

※ 超現実主義者・【地獄】界への、訪問

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※ ここの、界の、特徴としては、

 ・ 目に見える現実だけを、信じる
 ・ 目に見えないものは、ないと、考える
 ・ 世間体を、過剰に気にする
 ・ 「お金」への、執着が、強い
 ・ 損得勘定を、常に考えている
 ・ 生活力が、あることが、自慢である

 が、言える。

 ここは、
 【地獄】界では、比較的、上部の世界で、
 【地上界】と、様相が、非常に、似通っている。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※ ここでは、私(※一風)は、姿を現し、
 直接、この界の住人と、会話するように、
 との、任務である。

 それでは、【神様】に、【意念】を、集中させ、
 【地獄】界への、探訪に、行かせていただきます。
 【神様】に、お導き、いただきます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※ やって来ました。
 超現実主義者・【地獄】界、です。

 天気は、一面の灰色の、曇天です。
 街並みは、計画的に、舗装された、道が、
 続いて、いますが、
 街路樹は、全て、枯れ木と、なっています。

 空気は、灰色のスモッグが、かかった、感じです。
 ムッとし、胸苦しさを、覚えます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

【住民A】 (※家の前を、掃くふりを、しているが、全然、きれいには、なっていない。あくまでも、世間体から、掃除をしている、ポーズを、とっているのである)
 
 おはようございます。今日も、良い天気で。

(※毎日が、曇天なので、愛想で、良い天気と、取り繕っている)

【住民B】 あら、奥様、おはようございます。
 掃き掃除ですか? ご精が、出ますこと。ホホホ。

 (※全くの、愛想笑いである。何もきれいに、なっていないことへの、皮肉である)

【住民C】 (※神社に、お参りに行こうと、している。もちろん、世間体から、である。神社に参り、拝むふりを、するのである。誰か、いれば、お賽銭を入れるが、誰も、いなければ、賽銭は、しない。【神様】は、見えないので、いないと、信じている。本気で、賽銭を入れる者は、馬鹿だと思っている。それは、損をすると、思っているからである。現実に、いない、モノに、「お金」を、出すことは、いちばんの損だと、固く思っているのである)

 おはようございます。
 さあ、今日もまずは、神社に、お参りに、行ってきます。(※と、聞こえよがしに)

【住民A】 おはようございます。
 あら、毎日、ご熱心なこと。ホホホ。
 (※と、軽蔑した、笑い)

【住民B】 奥様(※【住民C】のこと)、
 毎日、毎日、偉いですわ。
 何か、神社参りで、ご利益は、ありましたか?

【住民C】 それが、あったら、いいのですけど。
 なかなか、ご利益は、ないですわ。

 景気が、悪く、主人は、長いこと、
 会社に、行ったきりで、帰ってこないし、
 (※自分が、死んでいる、のに、気づかない)

 「お金」は、減る一方だし。

 本当に、【神様】が、いるのだったら、
 なんとか、してほしいわ。ホホホ。

【住民A】 そうよね。うちも、そう。
 亭主は、もう、出稼ぎに、行ったまま。
 連絡も、一年以上、ないのよ。
 (※自分が、死んでいる、のに、気づかない)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

【一風】 こんにちは。

【住民A】 あら、あんまり、見ない、お顔ね?

【一風】 この町に、旅行で来ました。
 一風と、申します。

【住民A】 道理で‥‥。旅行ですか?
 珍しいわね。

【一風】 いろいろ、その土地、土地、で、
 住んでいる方の、本音を聴かせて、もらって、
 いるのです。

【住民A】 それは、まあ!
 (※ 私(※一風)を、暇な人と、バカにしている)

【一風】 ここには、近くに、
 神社が、あるようですが、
 本当の、ところ、
 あなたは、【神様】が、いると思われますか?

【住民A】 (※ちょっと、嫌そうな顔になり)
 あなた、随分、ストレートじゃない。
 (※と、小声で)
 【神様】なんて、いるわけ、ないじゃない。
 だって、見たことないし。
 お賽銭、だって、本当は、もったいないわ。
 
 ここでは、世間体が、大事だから、
 皆の目が、あるとき、だけ、
 お賽銭、は、するのよ。

 ここの、住人は、みんな、そう。
 皆の目が、あるときだけ、
 格好を、つけるのよ。

 あら、いやだ!
 黙っててよ、格好悪い!

【一風】 そうなんですね。
 私(※一風)は、【神様】は、
 たしかに、おられると、思ってますがね。

【住民B】 あなたも、変わり者ね。
 この世では、見えるものしか、ないのよ。
 だから、見えないものに、「お金」を使うのは、
 バカの、することよ。

 もっと、あなたも、現実を、よく、
 見ることね。ホホホ。
 (※まるで、勝ち誇った、かのように)

【一風】 ところで、あなたは、
 人間は、死ねば、どうなるのだと、
 思って、おられますか?

 本音を、お聴かせ、願います。

【住民C】 (※ちょっと、周りを、確認して、誰も、聞いていないことを、確かめ‥‥)

 それは、ね、あなた、
 人間は、死ねば、お終いなのよ。

 死ねば、「身体」が、朽ち果てて、
 「無」になるの。
 
 まあ、その前に、火葬するけどね。

 だから、あなた、
 生きてる、うちに、美味しいもの、食べて
 生きてる、うちに、旅行して、
 生きてる、うちに、いい家に住み、
 生きてる、うちに、いい人を、見つけ、
 生きてる、うちに、「お金」を、たくさん、
 稼ぐことね。

 それが、「人生」の勝ち組、よ!

【一風】 そうなんですね。
 人間は、死ねば、「無」になると、お考えなのですね。

【住民C】 そうよ!
 死んだ、姿を、見れば、分かるじゃない。
 死ねば、全て、終わり、なのよ。

 本当は、【神】も、【仏】も、ないのよ。

 神社や、お寺、は、あるけど、
 あれは、儀式のため、の、もの。

 お経や、説法も、
 あれは、儀式のための、形式だけのもの。
 あれが、ないと、格好が、つかないじゃない。

 世間体から、儀式だけは、
 ちゃんと、やらないとね、

 あなた、これ、常識よ!

【一風】 ‥‥。
 私(※一風)は、
 【神様】は、いると、思っていますが‥‥。

【住民C】 何? あなた、正気?
 そんなんじゃ、あなた、「人生」、
 大損、するわよ!

 じゃあ、【神様】が、いるのなら、
 この、目の前に、出してよ!

【一風】 ‥‥。

【住民C】 そーら、できないじゃない。

【一風】 失礼ですが、
 あなた、もう、死んでいること、
 知らないのですか?

【住民C】 私が、死んでる、ですって?
 バカも、休み休み、言いなさい!

 みんな、来てー!

 この人(※一風のこと)、頭が、おかしいー!

 こんな、人、この町から、
 追放、しましょーー!

 さあ、出て行きなさいー!

【一風】 ‥‥。
 (※身の危険を、感じ、走って逃げる)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※ まあ、このような、探訪でした。

 見ることが、できる、ことだけを、信じる、
 とても、現金な、住人の町、でした。

 そして、ある意味、
 【地上界】と、そう、
 たいして、違いは、ないとも、
 感じたので、あります。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

※ この探訪で、得られた、教訓を、申しあげます。

 ◎ 見えることだけを、信じ、
  見えないものは、ないのだと、固く信じている

 ◎ 表面上だけ、取り繕う
  していることは、格好づけ、だけ
  意味は、込められては、いない

 ◎ 【神様】を、信じず、
  見える物(※物質)しか、信じない

 ◎ 物(※物質)や、「お金」が、
  大事な、価値観と、なっている

 ◎ 形式上、格好だけ、祈るが、
  全く、意味は、ない。
 (※ これなら、祈らない方が、よほどましである)

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 いい、ご報告が、できませんでしたが、
 これが、【地獄】界・探訪の、「宿命」です。

 全ては、反面教師と、していただきたく、思います。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 それでは、この辺で、【地上界】に、戻らせて、いただきます。

 【神様】に、【意念】を、集中させます。
 
 【神様】、今回も、ありがとうございました。
 【地上界】に、お導き、お願いします。