人生に役立てる、古典の知恵「05」

◎ 助長(※じょちょう)(『孟子』)

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【【神様】ご自身からの、解説】

 要らぬおせっかいで、
 相手を、ダメにしてしまう、
 ことが、あまりにも、多いのではないか?

 良かれと思って、したことも、
 裏目に出てしまうことが、多いのではないか?

 おせっかいとは、
 流れに、逆らった行為である。

 悪い結果も、本人には、必要なのである。

 こうした助けは、助けにならない。

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【私(※一風)からの、解説】

 初心者の者は、とにかく、
 自分のしたことの、結果を、
 早く、知りたいものです。

 そして、待ちきれなくなって、
 不必要なことを、してしまう、のです。

 初心者の農夫は、
 自分の植えた、ネギの苗を、
 早く育って欲しいと、
 ご丁寧にも、伸びろ伸びろと、
 一苗ずつ、引っ張って、いったのです。

 明くる日、全ての苗は、
 枯れていました。

 当たり前です。
 植えた当初は、そっとしておかねばならない、
 か弱い苗、を、
 引っ張って、しまったのですから‥‥。

 これと、同じことが、
 身の回りに、多いのでは、ないでしょうか?

 要らぬおせっかいで、
 かえって、悪い結果を、招いてしまうことが。

 他人のことは、よく見えますが、
 だからといって、介入することは、
 要らぬおせっかい、となることが、
 ほとんど、なのです。

 あなたは、何かを、助長しては、
 いませんか?

 賢しらなことを、することは、
 慎むべき、でしょう。

 苗は、伸ばされるのでは、ありません。
 苗は、自らの力で、伸びるのです。
 しかし、それには、充分の時を待たねば、
 なりません。

 「人生」で、このことは、最も大切なことの、
 一つでは、ないでしょうか?
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。