人生に役立てる、古典の知恵「16」

◎ 報怨以徳(※ほうえんいとく)
 (『老子』)

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【【神様】ご自身からの、解説】

 怨みに、怨みで、報復していれば、
 それにまた、
 怨みで、返される。

 目には目を、歯には歯を、では、
 報復の連鎖を、招くだけである。

 では、どうすれば、よいのか?

 怨みを、許し、
 寛大な処置でもって、お返しする、
 しかない、のである。

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【私(※一風)からの、解説】

 やった、やられた、
 した、された、

 といった、不平不満が、多く聞かれます。

 個人間では、ケンカが、そうであり、
 国同士になれば、戦争が、そうなのでしょう。

 ◎ 怨みに報いるに、徳を以てす

 報徳、の、精神です。

 何を、されても、
 甘んじて、受け止め、
 なぜ、そうなったのか?
 冷静に、思ってみましょう。

 仕返しをすれば、さらなる、怨みが、
 返ってくる、だけです。

 一時の感情で、反応することを、
 慎むことは、賢い、ことです。

 「人生」で、起きることは、
 全て、必然である、
 という、【真理】が、あります。

 どんな、事故、事件も、
 そうなのです。

 非人情な、言い方に、聞こえるかもしれませんが、
 そうなのです。

 とすれば、甘んじて、受け止めるしか、
 ないのです。

 この法則が、わかっておれば、

 ◎ 君子危うきに、近寄らず

 です。

 日常生活では、危険の予知と、回避、
 無謀なことを、慎む、

 ことは、当然やるべき、ことと、なるでしょう。

 恨み言にも、理由があります。

 そこを、探って行くべき、でありましょう。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。