【『小桜姫物語』から学ぶ真理「36」】
◎ 滝にいる龍神様より、教わること
※ 気象現象と、龍神の関係について
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【引用文】
小桜姫:
私は、瀑布の龍神さんに、向かい、
今日、見せられた、事柄について、
いろいろ、お訊ねしましたが、
いかに、訊ねても、訊ねても、
やはり、
◎ 私の器、だけのこと、しか、判る、
はずもなく
従って、あまり、ご参考にも、ならぬかと、
存じますが、
ともかく、その時、の、
問答の、一部を、お伝えして、おきます。
小桜姫:
雨を降らすのと、雷を起こす、のとでは、
いつも、その、受け持ちが、違うので、
ございますか?
瀑布の龍神さん(白衣姿に化けている):
それは、むろん、そうじゃ。
ワシたちの、世界にも、それぞれ、
受け持ちが、ある。
小桜姫:
どのような手続き、で、
あんな、雨や、雷が、起こるので、
ございますか?
瀑布の龍神さん:
一口に、言ってしまえば、
◎ 念力
じゃが、
むろん、ただ、そう言っただけでは、
足らぬ。
天地の間には、そこに、
◎ 動かすことのできぬ、自然の法則が、あり
龍神でも、人間でも、その法則に、背いては、
何事も、できぬ。
念力は、むろん、大切で、
念力なしには、
小雨一つ、降らせることも、できぬ、が、
しかし、
その、念力は、何をおいても、
自然の法則に、かなうことが、肝要じゃ。
先刻、雨を、降らせるに、つきても、
ワシたちが、第一に、
◎ 神界のお許しを、受けた
のは、そこじゃ。
◎ 大きな仕事に、なればなるほど、
ますます、奥が深くなる
ワシたちは、言わば、
◎ 神と人との、中間の、一つの、
活きた道具、
じゃ。
小桜姫:
先刻の、雨と、雷は、
いずれも、お一人ずつで、行われたお仕事で、
ございましたか?
瀑布の龍神さん:
◎ 雨の方は、ただ一人の龍神の、仕事
じゃった。
汝一人のために、降らせたまでの、
にわか雨、であるから、
したがって、その仕事も、ごく、小さい。
が、
◎ 雷は、あれで、二人がかり
じゃ。
こればかりは、いかなる場合にも、
二人は、いる。
◎ 一方は、火龍、他方は、水龍
つまり、
◎ 陽と、陰との、別な働きが、加わる
から、
そこに、初めて、あの雷鳴だの、稲妻だのが、
起こるので、
雨に、比べると、
この、仕事の方雅、はるかに、手数が、
かかる、のじゃ。
つづく
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『小桜姫物語』より、引用抜粋
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。