【『小桜姫物語』から学ぶ真理「40」】

◎ 霊界での、母の思いとは?

※ 龍神様からの、助言

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【引用文】

母:

 私は、こちらの世界(※霊界)へ、来ておりながら、
 ただの、一度も、まだ、龍神さんの、ご本体を、
 拝ませていただいた、ことが、ない。

 今日は、あなた(※小桜姫)を、訪れた、祈念に、
 ぜひ、こちらの、龍神様に、お目通りしたい。

 あなたから、とくと、お頼みして、
 くださらぬか?

小桜姫:

 これには、私も、いささか、当惑して、
 しまいました。

 果たして、滝の龍神さんが、
 快く、母の頼みを、きいてくださるか、どうか、
 私にも、全く、見当が、とれないの、でした。

 ともかくも、私から、折り入って、
 お願いしてみることに、いたしましょう。
 しばらく、お待ちくださいませ。

小桜姫:

 私は、単身、滝壺の側を通って、
 上の、お宮(※龍神の宮)に、詣で、
 母の願望を、叶えてくださるよう、
 お頼み、しました。

 滝の、龍神さんは、いつものように、

 ◎ 老人の姿で、お現れ

 になり、
 微笑を、浮かべて、
 こう、言われるの、でした。

白衣姿のお爺さん:

 汝たちの、談話は、ワシにも、
 よう、聞こえて、いました。

 人間の母子の情愛、と申すものは、
 たいてい、皆、ああしたもの、らしく、
 ワシたちの、世界のように、
 なかなか、あっさりは、しておらんな。

 それで、汝の母人は、
 今日、ここへ、来た、ついでに、
 ワシの、本体を、見物して、
 それを、土産に、持って帰りたい、

 と、いうことの、ようであるが、

 これは、少々、困った注文じゃ。

 ワシの、方で、
 もったいぶる、わけでは、ないが、
 
 ◎ 汝の母人の、修行の程度では、
  ワシが、いかに、見せたいと思っても、
  まだ、まともに、ワシの姿を、見ることは、
  できぬ、

 のじゃ。

 が、折角の頼みと、あってみれば、
 何とか、便宜を、図ってあげずば、なるまい。

 ともかくも、母人を、
 滝壺のところへ、連れて参るが、よかろう。

小桜姫:

 私は、さっそく、修行場から、母を、
 滝壺の辺に、連れ出しました。

 そして、二人で、両手を合わせて、
 一心に、祈願を込めておりますと、
 
 やがて、ドッと、逆落としに、
 落ち来る、滝の、飛沫の中に、
 
 ◎ 二間くらいの、白い女性の龍神

 の、優しい姿が、現れて、
 岩角を伝って、スーッと上方に、
 消え去りました。

白衣の老人:

 あれは、ワシの子どもの、一人、
 じゃが。

小桜姫:

 そう言われて、驚いて振り返ると、
 滝の、龍神さんが、いつもの、

 ◎ 老人の姿

 で、ニコニコしながら、
 私たちの、背後に来て、佇んでおられた、
 のでした。

 つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

ご質問など、あれば、お答えしますので、
【人生相談・ダルマ堂】まで、ご連絡願います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。