【『小桜姫物語』から学ぶ真理「43」】

◎ 小桜神社の、建立 ②

※ 三浦を襲った、大津波のこと

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【引用文】

小桜姫:

 私は、
 三浦の土地が、災厄から、免れるようにと、
 龍神界に、祈願を、籠めますと、

 間もなく、あちらから、

龍神界より:

 ◎ 願いの趣、聴き届ける

小桜姫:

 との、有り難い、お言葉が、
 伝わって、参りました。

 果たして、
 さしもの、猛り狂った、大津波も、
 間もなく、収まり、

 三浦の土地は、さしたる、損害もなく、
 済んだのでした、が、

 三浦以外の土地、例えば、
 伊豆とか、房州とかは、
 百年来、例がない、と、言われるほど、
 損害を、被ったのでした。

 こうした、時には、
 また、妙に、不思議な、現象が重なる、ものと、
 見えまして、

 ◎ 私の姿が、右の、漁師の妻の、夢枕に立った

 のだ、そうで、ございます。

 私としては、別に、そんなことを、しようという、
 思惑はなく、
 ただ、心に、この、正直な婦人を、
 いとしい女性と、思っただけのこと、
 でしたが、

 たまたま、右の、婦人が、いくらか霊能らしいものを、
 持っていたために、
 私の、思念が、先方に、伝わり、
 その結果、夢に、私の、姿までも、
 見ることに、なったので、ございましょう。

三浦の土地の人々:

 小桜姫は、たしかに、三浦の土地の、
 守護神様だ。
 三浦の土地が、今度、不思議に、助かったのも、
 みな、姫様の、お蔭だ。

 現に、小桜姫の、お姿が、
 某かの、夢枕に、立った、
 ということだ。

 有り難いことでは、ないか。

小桜姫:

 私とすれば、ただ、土地の人たちに、代わって、
 龍神さんに、ご祈願を、込めたまでのことで、
 私自身に、何の働きの、あった、訳では、
 ないので、ございます。

 が、そうした、経緯は、
 無邪気な、村人に、判ろう筈も、
 ございませぬ。

 で、とうとう、

 ◎ 私を、祭神とした、小桜神社

 が、村人全体の、相談の結果、として、
 建立、される、段取りに、なって、
 しまいました。

 つづく

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『小桜姫物語』より、引用抜粋

ご質問など、あれば、お答えしますので、
【人生相談・ダルマ堂】まで、ご連絡願います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。