『神様』から学ぶ、真理と人生哲学「163」

◎ 達磨大師の、本心

 ※ 面壁九年のこと

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★★【【神様】ご自身から】

 達磨大師(※この時、既に百歳を越えていた)は、
 自らの、インドでの、布教は、
 し終わったとし、
 かつて、自分の師であった、
 般若多羅(はんにゃたら)から、
 申し渡されていたとおり、
 仏教が、伝えられた、中国に、
 出向こうと、した。

 既に、高齢(※120歳)であった、ため、
 (※南北朝時代の中国に)
 インドから、南回り(※海より)で、
 渡った。

 しかし、それには、3年もの、
 年月を、要したのである。

 当時の中国に、仏教が伝わり、
 300年が、経っていた。

 まず、南の国に着いた。

 しかし、
 南朝(※梁)での、現実を、
 (※形式的な仏教だった)
 目の当たりに、し、
 (※未だその時機に非ずと)
 ここでの、布教をあきらめ、
 長江を、渡り、北へと向かった。

 北朝(※北魏・洛陽)に入ったが、
 ここでも、南朝と、同様であった。
 
 (未だその時機に非ずと)
 決心した、達磨大師は、
 郊外にある、少林寺の外れの、
 洞窟に籠もり、何年も、座禅をして、
 (※面壁九年)
 過ごした。

 ここでの、達磨大師の、決心について、
 (※達磨大師の、本心)
 お伝え、する。

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 時機に達していない者たちへの、
 強引な形での、布教は、
 間違った、伝わり方をするもので、
 それなら、
 やらない方が、よほど、マシである。

 もしも、
 真理を、伝えるべき者が、
 あるとするなら、
 向こうから、やってくる、
 はずである。

 それまでは、
 (※高齢であるにもかかわらず)
 さらに、
 自分自身の、反省と、修養に、尚、努め、
 【精神統一】して、
 神仏と、対話する、のだ、
 と、観念した。

 ◎ 私(※達磨大師)の、決心は、こうである

 ◎ たとえ、
   ここで、真理が、伝わらずとも、
   それは、それで、よい。

 ◎ 私とは、別の形で、
   真理は、ここ中国にも、
   伝えられる、ことだろう。

 そして、
 9年の歳月が、流れ、
 後に弟子になる、慧可(えか)が、
 現れ、
 達磨大師より、真理が、伝えられた、
 のである。

 達磨大師の、本心?

 ◎ 正しい、諦めの心境

 であった。

 私(※神)は、これを、

 ◎ 良し

 とした、のである。

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私(※一風):神様、ありがとうございました。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。