『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「10」

◎ 【精神統一】について

  浅野和三郎博士の、意見

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☆☆【私(※一風)から】

 この、『新樹の通信』でも、
 この後に出された、『小桜姫物語』でも、
 
 共通して、浅野和三郎博士が、
 言わんと、されていることが、

 ◎ 【精神統一】の重要性

 です。

 今日は、地の文より、
 【精神統一】について、
 浅野和三郎博士が、力説されている、
 箇所を、載せたいと、思います。

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『新樹の通信』より

地の文:浅野和三郎

 幽界の、修行の中心は、
 煎じ詰めれば、
 之は、

 ◎ 【精神統一】

 の、一語に帰する、ようです。

 【精神統一】‥‥これは、
 現世生活に、於いても、
 何よりも、大切な修行で、

 その人の、真価は、大体、これで、
 決せらるる、ようであります。

 五感の刺激のままに、
 気分の向くままに、
 あちらの花に憧れ、
 こちらの蝶に戯れ、
 少しも、しんみりとした、
 落ち着いたところが、無かった日には、

 五、七十年の、短い一生は、
 ただ、一場の夢と、消え失せて、
 しまいます。

 人間界の、気の利いた仕事で、
 何か、【精神統一】の、結果でないものが、
 ありましょうか?

 が、物質的現世では、
 統一三昧に、耽らずとも、
 どうやら、その日その日を、暮らせます。

 ところが、
 いったん、肉体を捨てて、
 幽界の住民になりますと、
 
 ◎ 全ての基礎を、【精神統一】の上に

 置かなければ、
 到底、収まりがつかぬ、ようです。

 新たに、帰幽した者が、
 通例、何よりも、苦しめられるのが、

 ※ 現世への執着

 であり、

 ※ 煩悩

 であり、
 それが、心の闇となりて、
 一寸先も、判らないようで、あります。

 地上の闇ならば、
 之を照らすべき、電灯も、
 また、ガス灯も、ありますが、

 ◎ 帰幽者の、心の闇を照らすべき、
   灯火は、一つも、ありません

 ◎ 心、それ自体が、明るくなるより、
   他に

 幽界生活を、楽しく明るくすべき、
 何物も、ないので、あります。

 そこで、
 【精神統一】の修行が、何より、
 大切になるので、あります。

 一切の雑念妄想を、払いのけ、
 じっと、内面の世界に、くぐり入り、
 表面にこびりついた、汚れと、垢とから、
 離脱すべく、
 一心不乱に、努力する。

 それを、繰り返し、繰り返し、
 やっている、中に、
 だんだん、辺りが、明るくなり、
 だんだん、幽界生活が、しのぎ易い、
 ものになる。

 これより、他に、
 絶対に、幽界で生きる途はない、
 ようです。

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☆☆【私(※一風)から】

 浅野和三郎博士の、卓見で、あります。

 この、【精神統一】の重要性について、
 今後、新樹霊に、
 いろいろと、質問していく、ことに、
 なるのです。

 読者の皆様も、
 一日の内で、短時間でよい、
 【精神統一】する、時間を、
 とっていただければ、と、
 私(※一風)も、念願する、
 もので、あります。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。