『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「29」

◎ 乃木将軍との、対話 ②

  殉死したこと、について

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☆☆【私(※一風)から】

 乃木将軍は、明治天皇が崩御され、
 その数ヶ月後、
 大喪の礼が、執り行われた日に、
 夫婦共々、殉死(※自殺)されました。

 それは、当時も、衝撃をもって、
 報道された、ようです。

 【霊界】で、乃木霊と、会えたこと、
 こそ、奇跡では、ないでしょうか?

 この奇跡と言える、邂逅で、
 初手から、ズバリ、
 この、殉死のことを、
 新樹は、質問していきます。

 はたして、
 それにどう、乃木さんは、答えるので、
 しょうか?

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『新樹の通信』より

新樹霊:

 僕は、思い切って、乃木さんに、
 訊ねてみました。

 どういう訳で、あなたは、
 自殺を、されました?

 尊い命を、なぜ、あなたは、
 強いて、お捨てになられました?

地の文:

 僕が、そう言っても、乃木さんは、
 容易に、返答をされません、でした。

 重ねて、訊きますと、
 ようやく、その重い唇が、
 ほころびました。

乃木霊:

 自分の自殺した、については、
 いろいろの、理由がある。

 二人の子どもを亡くした、のも、
 一つの理由では、あるが、
 
 他に、もっと重大な事情‥‥、つまり、
 陛下に対し、奉りて、
 
 ◎ 何とも申し訳がない

 と、思うことが、あったのじゃ。

 何よりも、あの旅順口で、沢山の兵を、
 失ったこと、
 それが、間断なく、
 俺の、魂に、こびりついて、いたのじゃ。

 そうする中に、
 陛下が、急に御隠れに、なられ、
 俺は、一散に、世の中が厭になった‥‥。

地の文:

 そう言われるのを、聴いたときに、
 僕も、悲しい気分に、なりました。

 この方は、立派な軍人だが、
 心の中は、なんと優しい方で、あろう。

 僕は、しみじみと、そう感じました。

 乃木さんは、死んでも、
 まだ忠君愛国の念に、満ち満ち、

 しょっちゅう、明治天皇の御霊近く、
 伺われる、ようですね。

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☆☆【私(※一風)から】

 日露戦争では、(※特に203高地では)
 その攻略に、多数の犠牲を出し、
 ようやく、日本は、勝利しました。

 その、犠牲の多さを、乃木さんは、
 ずっと、心に持っておられ、
 その申し訳ない、思いから、
 明治天皇に、殉じた、ように、
 読み取れます。

 想像を絶するほどの、辛さを抱えて、
 戦後を生きたことと、推察されます。

 今回が、
 最初の、対話ですが、
 日を改めて、乃木霊との、対話を、
 続けています。

 それについては、
 次回に、載せたいと、思います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。