『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「41」

◎ 伊勢神宮へ、三度目の参拝 ⑥

  乃木霊と共に、参拝

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☆☆【私(※一風)から】

 【霊界】で、乃木霊と、知り合いになった、
 ことを、てこにして、
 浅野和三郎博士は、新樹霊に、
 今度は、乃木霊と、共に、
 伊勢神宮への参拝を、提案します。

 伊勢神宮は、日本の象徴の一つ、であります。

 【霊界】の、伊勢神宮を、参拝することで、
 きっと、私たちに、
 得られるものが、あるはずだ、
 というのが、浅野和三郎博士の、狙いであろうと、
 推察されます。

 今回で、三度目の、
 【霊界】の、伊勢神宮への、参拝。

 はたして、どうなるので、しょうか?

 新たな発見が、あるので、しょうか?

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『新樹の通信』より

地の文:

 新樹の、第三度目の、大廟参拝は、
 ホンの最近のもので、
 この時は、乃木大将と同行しました。

 昭和6年正月元旦、この日は、
 午後から雪で、
 年賀の客も、途絶え、
 いかにも、落ち着きが、良かったので、
 
 私は、新樹を呼び出して、
 こんなことを、言いつけたので、あります。

浅野和三郎:

 今日は、元旦であるから、
 この際、もう一度、お前に、
 大廟参拝を、やってもらいたい、
 と、思うが、
 それに、つきては、今度は、一つ、
 乃木さんを、お誘いしてみては、
 くれまいか?

 是非、同行をお願いしたい、
 と言ったら、
 乃木さんは、きつと承諾されるに、
 相違ないと、思うが‥‥。

地の文:

 すると、間もなく、
 新樹からの、返事があった。

新樹霊:

 早速、乃木さんに、その旨を、
 通信しましたが、

 乃木さんは、非常なお喜びで、
 こんなご返答を、よこされました。

乃木霊:

 ワシは、生前は、たびたび大廟へ、
 お詣りをしたものだが、

 こちらの世界に来てからは、
 お詣りどころか、
 まだ、そんな気分にさえ、なれなかった。

 あんたは、実に良いことを、教えて
 くださった。

 そう言われてみれば、
 ワシも、是非お詣りを、したくなって。

 自分の方が、ずっと先に、こちらの世界に、
 来ているのに、
 後の烏に、先に、なられて、
 何とも、面目ない、次第である。

新樹霊:

 そんな、ご返答なので、
 僕は、早速、乃木さんと同行することに、
 話しを、決めました。

 では、これから、出かけて参ります。

地の文:

 それから、約十分の後に、新樹から、
 報告が、ありました。

 乃木さんという、新顔が加わっているので、
 同じ参拝でも、よほど、趣の異なったところが、
 ありますから、
 
 多少の重複を、いとわず、
 そっくり、そのまま、登載することに、
 します。

新樹霊:
 
 乃木さんという方は、
 平生から、あんな謹厳な方で、ありますから、
 この度の、大廟参拝ということに、ついては、
 よほど、心を引き締めて、
 ちゃんと、出掛けなければ、ならない、
 と言うことに、なりまして、

 軍人ですから、やはり、軍服‥‥、
 例の、青みがかった、カーキ色の服に、
 長剣を提げて、行かれました。

 僕ですか?
 僕は、いつもの通り、
 さっぱりした、洋服です。

 道すがらも、乃木さんの控え目に、
 されているのには、
 僕、ほとんど、恐縮してしまい、ました。

 どうしても、乃木さんは、
 僕に、先に、立てと、言われるのです。

乃木霊:

 ワシが、先に、亡くなったと、言うても、
 こんな事は、また、別じゃ。

 あなたが、先に、気がついて、
 あなたの方から、誘われたのじゃから、
 どうか、案内してください。

 つづく

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☆☆【私(※一風)から】

 こうした、経緯で、
 三回目の、伊勢神宮への、参拝と、
 なった、ようです。

 伊勢参拝の、様子については、
 次回、掲載致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。