『新樹の通信』から学ぶ、【真理】‥‥「58」

◎ 帰幽後の、一キリスト教徒 ③

  指導霊からの、戒めの言葉。

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☆☆【私(※一風)から】

 『新樹の通信』を、読んでおりますと、
 生前の、信仰の種類に、関わらず、
 死後、現れる、指導霊は、
 同じ事を、私たちに、諭されます。

 すなわち、

 ◎ 【精神統一】

 を、して、

 ◎ 自らの浄化に努めよ

 です。

 そして、その時の、指導霊の姿は、
 様々です。

 ここに、招待された、キリスト教徒の、
 S婦人の、場合は、どうなのでしょうか?

 前回の、続きから、進めましょう。

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『新樹の通信』より

 すると、天使は、いとど、厳かなお声で、

 ◎ そなたの、見苦しい身をもっては、
   まだ、神様のお側には、行かれぬ。

 ◎ 現在のそなたに、大切なことは、
   心身の浄化、じゃ。

 ◎ それが、出来なければ、
   一歩も、上には、進めぬ。

 と、仰られるのでした。

 これが、実に、私がこちらの世界で、
 体験した、最初の、失望で、
 ございました。

 イエス様に、おすがりさえ、すれば、
 すぐにでも、神様の御許へ、行かれるように、
 教えられて、いたことが、
 嘘だった、ので、ございます。

 私の境遇は、天国どころか、
 暗くて、寂しくて、
 どう贔屓目に、見ましても、
 理想とは、遠い遠い、ものなので、

 それからの、私は、随分、煩悶、
 致しました。

 のみならず、
 いったん、心に、疑いが燃すと、同時に、
 あとに残した、良人のこと、
 子どものこと、
 などが、ムラムラと、私の全身を占領して、
 いてもたっても、いられなく、なった、
 ので、ございます。

 つまり、私の信仰は、
 死ぬるまでが、天国で、
 後は、むしろ、地獄に近かった、
 ので、ございました。

 私を、指導してくださる天使様も、
 こう、言われました。

 ◎ そなたは、煩悶するだけ、煩悶し、
   迷うだけ、迷うが、よいであろう。

 ◎ そうする中に、心の眼が、次第に、
   開けてくる。

 最初は、随分、無慈悲なお言葉と、
 恨めしく、思いましたが、
 しかし、それが、やはり、

 ◎ 真実

 なので、ございましょう。

 私は、天使様の厳格な、ご指導のお陰で、
 近頃は、いくらか、あきらめがつき、
 一歩一歩に、心身の垢を、払おうと、
 考えるように、なりました。

K老人:

 あなた様の、毎日の御修行は、
 主に、どんな御修行で、ございますか?

 (※と、K老人が、更に追究しました)

S婦人:

 それは、

 ◎ イエス・キリストの、御神像に向かって、
   精神を集中する

 ので、ございます。

 つまり、早く神様のお側に行けるように、
 と、脇目もふらず、念じ詰める、
 ので、ございまして‥‥。

K老人:

 (※K老人は、さもこそと、言わぬばかりの、
 面持ちで、僕を顧み)

 新樹さん。
 形式は、違いますが、
 こりゃあ、やはり、

 ◎ 【精神統一】の修行

 ですな。

 どうも、これより他に、格別の、
 修行法は、ないものと、みえる。

新樹霊:

 全く、ご意見の通り、ですね。

 (※と、僕も、賛成しました)

 要するに、

 ◎ 形式方法は、末で、
   精神の持ち方が、肝腎

 なので、しょうね。

 ところで、Sさん。
 あなたは、今でも、イエス様を、
 神様のたった一人のお子さん、だと、
 考えて、おられますか?

S婦人:

 そう、信じております。

 イエス様は、世界万民の、救世主。

 私どもの、罪を贖ってくださる、
 貴いお方で、ございます‥‥。

 つづく

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☆☆【私(※一風)から】

 指導役の神様は、どの宗教を信じていようと、
 【精神統一】が大事であると、
 そこへ、担当する者を、導いています。

 これは、「死後」も、大事な修行で、
 ありますが、

 だとすれば、「今」この時、にも、
 大事な修行であると、
 私(※一風)は、考えます。

 指導霊は、このように、助言されています。

 ◎ 迷うだけ、迷え

 と。

 つまり、自力で、何かに、気づかなければ、
 意味がない、のです。

 「人生」は、そのために、あるのかも、
 せれません。

 ‥‥
 ‥‥

 さて、己とは、いったい、何なのか?

 私(※一風)は、
 己を、球(※魂)と定めて、
 鎮まることが、

 大事であると、「今」この時、
 思います。

 身体は、後のこと、と、なります。

 ‥‥
 ‥‥

 さて、次回は、S婦人が、
 新樹霊や、K老人に、反論します。

 それは、次回に、‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。