良い言霊:20

◎ 春過ぎて、夏来にけらし、白妙の

  衣干すちょう、天の香具山

  持統天皇の【言霊】

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☆☆【私(※一風)から】

 万葉集は、【言霊】の宝庫です。

 百人一首では、「干すちょう」ですが、
 原歌の万葉集では、「干したり」です。

 どちらにせよ、
 女帝、持統天皇が、自ら、
 洗濯を、されていたことが、
 わかります。

 夏着である、白妙の衣を、洗濯されて、
 いるのです。

 そして、夏の日差しの向こうに、
 香具山が、見える、
 と、歌っているのです。

 天皇自らが、洗濯をされ、
 晴れ晴れとした、夏日を、言祝ぐ、
 【言霊】です。

 このような、天皇自らが、
 率先垂範される、国柄は、
 世界に、誇るべき、ことだと、
 私(※一風)は、思います。

 ちなみに、持統天皇とは、
 天智天皇の娘であり、
 天智天皇の弟である、天武天皇に嫁ぎました。

 天武天皇が崩御された後、
 幼い孫に、将来、皇統を継がせるため、
 自らが、天皇として即位された、のです、

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。