良い言霊:22
◎ 鵲(※かささぎ)の、渡せる橋に、置く霜の
白きを見れば、夜ぞ更けにける
中納言家持の【言霊】
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☆☆【私(※一風)から】
霜柱の立つような、冬の寒い夜明け前、
あの、夏の星座、天の川がせり出してきました。
冬なのに、夜明け前には、
夏の星座と、変わるのです。
鵲(※かささぎ)とは、
天の川の、彦星と織り姫を、繋ぐ、
白黒に紺色の混じる、美しい鳥です。
古代から続く、大伴家は、
軍事を司る、家柄です。
家持も、中納言ですから、
防衛庁長官の、身分と言えます。
長官である、家持、自らが、
徹夜で、防衛の任務に、就いている、
のでした。
その志気さえ、あれば、
日本は、安泰なのでした。
自分の任務を、誇りを持って、
忠実に果たそうとする、
家持の、【言霊】であります。
素晴らしいと、思います。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。