良い言霊:32

◎ 言う者は知らず。知る者は言わず。

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☆☆【私(※一風)から】

 真に知っている人は、
 無闇に、しゃべったりは、しない、
 ものです。

 【真理】を、うまく言葉で、
 表現できないことを、知っている、
 からです。

 否、言えば言うほど、
 【真理】からは、遠ざかる、
 とも、言えます。

 【真理】を、表現することは、
 難しいから、といって、
 【真理】が、ないわけでは、
 ありません。

 【真理】は、厳然として、あるのです。

 だからと言って、
 力んで、解こうとすれば、するほど、
 うまく、いかないと、言っているのです。

 だから、
 【真理】を、わきまえた人は、
 相手を、よく観察します。

 伝わるかどうかは、相手次第、
 なのです。

 矛盾した、言い方になりますが、
 相手も、知っているから、
 伝わるのです。

 相手が、知らないなら、
 伝わらない、のです。

 説明すれば、伝わる、
 ような、代物では、ないのです。
 【真理】とは、‥‥。

 これを、老子は、

 ◎ 知る者は言わず。言う者は知らず。

 と、【言霊】したわけです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。