ことわざに学ぶ「人生」:その151

◎ 元の木阿弥

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☆☆【私(※一風)から】

 これは、比較的新しいことわざで、
 戦国時代に、生まれた、言葉です。

 あの本能寺の変後の、
 山崎の合戦での、「洞ヶ峠」に出てくる、
 大和の大名、筒井順慶が、
 まだ幼いとき、の話しです。

 まだ幼い順慶でしたが、
 父が亡くなった、のです。
 しかし、
 それを公にすると、謀叛が起きかねません。
 そこで、
 声が似ている盲人の木阿弥を、影武者とし、
 父が、まだ生きているように、装った、
 のです。

 これが、うまく運び、
 順慶は、成人できました。

 ここで、この影武者の木阿弥は、
 影武者でいることも、
 用済みで、お払い箱と、なり、
 
 ◎ 元の木阿弥

 と、なったのです。

 悲しい言葉です。

 「人生」でも、このようなことは、
 よくあるのでは、ないでしょうか?

 特に、投資などは、
 途中どんなによくても、
 最後は、大損し、
 
 ◎ 元の木阿弥

 となることは、あるでしょう。

 【この世】とは、誠に、
 浮き沈みに、翻弄される、世界だと、
 言えるでしょう。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。