ことわざに学ぶ「人生」:その180

◎ 捨て駒

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☆☆【私(※一風)から】

 将棋で、意味のない一手は、
 ありません。

 全ての、一手に、意味が、
 あります。

 その一手の中で、
 「捨て駒」
 というのが、あります。

 たいへん高度な一手で、
 まず、初心者には、指せません。

 ただ、駒を捨てる、のですから、
 こんな損なことは、ありませんし、
 ただの、犠牲だと、見えてしまう、
 からです。

 しかし、特に、終盤、
 相手の玉を、詰ませるに、あたって、
 「捨て駒」の、発想は、
 必要です。

 その盤面には、その駒しか、
 置けないわけですから、
 「捨て駒」によって、
 壁を作ったり、
 そこへ、相手を、
 おびき寄せたり、
 確固とした、意図があるのです。

 「人生」においては、
 どうでしょうか?

 ◎ 損して得とれ

 という、言葉が、あるように、
 まずは、自分が、損をする、
 という、発想が、「人生」でも、
 必要です。

 捨て駒とは、大きな目で見れば、
 捨てては、ないのです。

 大きな勝利を得るためには、
 まずは、損をしてでも、
 相手を、そこへ寄せる、ことが、
 必要なのです。

 ぜひ、そうお考え、願います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。