小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」36

◎ 「守護霊」とは? ③

※ あなたの一身上の事柄は、一切知り抜いております。

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☆☆【私(※一風)から】

 小桜姫が語る、「守護霊」について、
 ですが、その文量は多く、その全てを、
 ここに、記載することは、控えます。

 その中の、重要部分を、載せますので、
 さらに、詳しく知りたい方は、
 願わくば、『小桜姫物語』原典に、当たって、
 頂ければ、幸いに存じます。

 ここに載せるのは、
 小桜姫と、その「守護霊」との問答です。

 それでは、進めます。

◎ 小桜姫:
 それでは、今まで、ただお姿を見せない、
 というだけで、あなた様(※「守護霊」のこと)は、
 私の狂乱の状態を、陰からすっかり、
 ご覧になって、おられましたので‥‥?

◎ 「守護霊」:
 それは、もちろんのことで、ございます。
 あなたの一身上の事柄は、
 現世におった時の事も、
 また、こちらの世界に移ってからの事も、
 一切知り抜いております。
 それが、「守護霊」というものの役目で、
 あなたの生活は、同時に、また、
 だいたい私の生活でも、あったのです。
 私の修行が未熟なばかりに、
 随分、あなたにも苦労をさせました‥‥

◎ 小桜姫:
 まあ、もったいないお言葉。
 そんなに仰せられますと、
 私は、穴へも入りたい思いが、致します。
 それにしても、あなた様は、何と仰る御方で、
 そして、いつの時代に、現世にお生まれ、
 あそばされましたか?

◎ 「守護霊」:
 改めて名乗るほどの者では、ないのですが、
 こうした深い因縁の絆で、結ばれている上からは、
 一通り、自分の素性を、申し上げておく、
 ことに致しましょう。
 
◎ 「守護霊」:
 私は、もと京の生まれ。
 父は、粟屋左兵衛と申して、
 禁裏に仕えた者で、ございます。
 私の名は、佐和子。
 二十五歳で、現世を去りました。
 私の地上におった頃は、
 朝廷が、南と北との、二つに分かれ、
 ‥‥
 私の父は、旗色の悪い、南朝方のもので、
 したがって、私どもは、生前に、
 随分、数々の苦労辛酸を、なめました。

 と、こうあります。
 
 まだまだ、続くのですが、
 いったん今回は、ここまでと、致します。

 おそらく、小桜姫の「守護霊」である、
 佐和子さんは、小桜姫より、二百年ほど、
 昔に生きた女性、だったようです。

 今は、小桜姫自体が、浅野夫人の「守護霊」、
 となっており、四百年ほど、昔の人だった、
 ことに、なります。

 あなたにも、当然「守護霊」が、
 いるわけですが、この例を参考にすれば、
 よいと、考えます。

 生きているうちも、死んでからも、
 こうやって、「守護霊」のお世話に、
 なっていると、知った上で、
 「人生」を送っていただきたいからこそ、
 このように、『小桜姫物語』を例にとり、
 紹介している、わけです。

 次回も、この続きを、紹介します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。