小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」60

◎ 敦子の、小桜姫への懺悔

※ 人を見下すことの愚について

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☆☆【私(※一風)から】

【魂】は、成長をすることを目的と、
 しています。

 その成長のために、「人生」がある、
 と言っても、良いでしょう。

 【魂】は、体験を通じて、教訓を学び、
 太く、強くなっていくものと、私(※一風)は、
 確信している、ところです。

 この『小桜姫物語』を、読むごとに、
 その考えは、確固となる、のでした。

 さて、前回から登場している、
 小桜姫の友人だった、敦子ですが、
 敦子には、小桜姫への懺悔せねばならないことが、
 あるのでした。

 その懺悔が、私たちの「人生」にも、
 大いに参考になることと、思われますので、
 今回、それを取り上げます。

 それでは、その箇所を読んでいきましょう。

◎ 敦子:
 
 あなた(※小桜姫)の方で、ご記憶があるかどうか、
 は、存じませんが、
 ある日、私がお訪ねして、胸の思いを打ち明けた時、
 あなたは私に向い、
 自分同士が良いのは結構だが、
 こういうことは、やはり両親の許しを、
 得る方がよい、と、仰いました。

◎ 何を隠しましょう。
 私は、その時、この人には、 
 恋する人の、本当の気持ちは判らないと、
 心の内で、たいへんにあなたを、見下ろした、
 ので、ございます。

◎ しかし、こちらの世界(※【霊界】)へ来て、
 だんだん裏面から、人間の生活を眺めることが、
 できるようになってみると、
 自分の間違っていたことが、よく判るように、
 なりました。
 私は、やはり、悪魔に魅入られていたので、
 ございました。

◎ 私は、改めて、ここでお詫びを致します。
 どうぞ、私の罪をお許し遊ばして、
 元の通り、不束な女(※敦子のこと)を、
 可愛がって、行く末かけて、お導きください、
 ますよう‥‥。

◎ 小桜姫:
 
 この人(※敦子のこと)の一生には、
 随分過ちもあったようで、
 従って、帰幽後の修行には、
 随分辛いところも、ありましたが、
 しかし、元々しっかりした、負けぬ気性の方だけに、
 一歩一歩と、首尾よく難局を切り抜けて行きまして、
 今では、すっかり明るい境涯に達しております。

◎ それでも、自分の過去をお忘れなく、
 自分は人さまのように、立派な所へは、
 出られない、と仰って、
 神様にお願いして、
 わざと、小さな岩屋のような所に籠もって、
 修行にいそしんでおられます。
 これなどは、むしろ私どもの、鑑かと、
 存じます。

 以上です。

 「人生」での、愚行の一つに、
 他人を、見下したり、
 他人を、嘲笑う、ことが、
 あると、思います。

 その行為自体が、(※神を知らないことの)
 【魂】の未熟さの、
 現れだと、思うのです。

 神を知らないからこそ、
 思い上がって、調子に乗り、
 他人を、見下したり、
 他人を、嘲笑ったり、
 してしまう、ので、しょう。

 敦子さんは、それに、「死後」気づけ、
 ようやく、明るい境涯に、達したと、
 あり、
 たいへん勇気づけられる、話であった、
 と、思います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。