小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」65

◎ 天狗の技を見せられること

※ いとど得意気な面持ちで‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 私(※一風)が思うに、
 天狗とは、【魂】の持つ能力に魅せられた、
 【魂】のアスリートではないか?
 と言うことです。

 【この世】の、アスリートが、
 まるで、一分一秒を競い合う、陸上競技に、
 こだわって、自らを鍛える、
 ことと、そっくりに、見える、
 のです。

 「天狗界」の状況が、
 【この世】のアスリートの世界に、
 共振していると、見えるのです。

 新記録が出た時の、得意気な面持ちは、
 「天狗界」も、アスリートの世界も、
 同じように、見えるのです。

 その場面を、読んでみることに、致します。

◎ 小桜姫:

 お爺さまが、何か一つ、不思議な事を、
 見せてくれ、と頼みますと、
 早速、二つ返事で、承諾してくれました。

◎ 天狗:
 
 我々の芸と申すは、先ずざっと、
 こんなもので‥‥。

◎ 小桜姫: 
 
 言うより早く、天狗さんは、
 稲妻のように、道場から飛び出したと思う間もなく、
 たちまち、するすると、庭前にそびえている、
 一本の杉の大木に、駆け上がりました。

 それは、丁度人間が、平地を駆けると同じく、
 指先一つ触れずに、大木の幹をば蹴って、
 空へ向けて、駆け上がるので、ございますが、
 その速さ、見事さ、とても筆や言葉に、
 尽くせる訳のものでは、ありませぬ。

 私は、覚えず、座席から立ち上がって、
 呆れて、上方を見上げましたが、
 その時はもう、天狗さんの姿が、
 天辺の枝の茂みの中に隠れてしまって、
 どこにいるやら、判らなくなって、
 いました。

 と、やがて梢の方で、
 バリバリという高い音が致します。

 「木の枝を折っているな‥‥。」

 お爺さまが、そう言われている内に、
 天狗さんは、直径一尺もありそうな、
 長い大きな杉の枝を、片手にして、
 二三丈の虚空から、ひらりと身を躍らせて、
 私の見ている、すぐ眼の前に、
 降り立ちました。

◎ 天狗:

 いかがでござる‥‥。
 人間よりも、ちと腕っぷしが、強いで、
 ござろうが‥‥。

 いとど、得意な面持ちで、
 天狗さんは、そう言って、
 手にせる枝をば、あたかも、それが、
 芋殻でもあるかのように、片っ端から、
 引きむしっては、棄て、
 引きむしっては、棄て、
 すっかり粉々にして、しまいました。

 今回は、ここまでと、致します。

 天狗の能力の凄さが、うかがえます。
 杉の木を、垂直に走って登る技を、
 見せた、のです。

 そして、杉の天辺から、ひらりと降りてくる、
 のですから、まるで、
 スーパーマンで、あります。

 得意気になっているところが、
 いかにも、天狗らしい、と、
 思います。

 【霊界】には、このような世界も、
 あるのです。

 私(※一風)は、この「天狗界」が、
 【この世】の、アスリート界と、つながっていると、
 にらんでいます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。