小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」99
◎ 大銀杏(※おおいちょう)の「精」とは?
※ 同じ「妖精」でも、五百年、千年と、
功労を経たものになると‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
☆☆【私(※一風)から】
次なる、「妖精」は、
大銀杏の「精」です。
銀杏の木は、五百年、千年と、長生きし、
ついには、御神木と、なります。
そのような、老木となった銀杏の木には、
どのような「妖精」が、ついている、
のでしょうか?
小桜姫は、生まれ育った鎌倉の
八幡宮の社殿入り口にある、
大銀杏を見にいくことと、なりました。
さて、どんな展開になるのか?
早速、読んでいきましょう。
◎ 小桜姫:
一通り、野原の「妖精」見物を、
済ませますと、指導役のお爺さんは、
私に向かって、言われました。
◎ 指導役のお爺さん:
この辺りに、見かける「妖精」たちは、
概して、皆、年齢の若いものばかり、
性質も、無邪気で、
一向、他愛もないが、
同じ「妖精」でも、五百年、千年と、
功労経たものになると、
なかなか、思慮分別もあり、
うっかりすると、へたな人間は、
敵わぬことに、なる。
例えば、あの鎌倉八幡宮の社頭の、
大銀杏の「精」ーーあれなどは、
よほど老成なもの、じゃ‥‥。
◎ 小桜姫:
お爺さま、あの大銀杏ならば、
私も、生前によく存じております。
どうぞ、これからあそこへ、お連れ、
くださいませ‥‥。
一度、大銀杏の「精」と申すのに、
逢っておきとう、ございます。
◎ 指導役のお爺さん:
承知致した。
すぐ、出掛けると致そう‥‥。
◎ 小桜姫:
どこをどう通過したか、途中は少しも、
判りませぬが、
私たちは、たちまち、あの懐かしい、
鎌倉八幡宮の社前に着きました。
今回は、以上です。
鎌倉は、小桜姫の実家のあったところ。
鎌倉八幡宮には、何度も脚を運んだ、
ことでしょう。
残念ながら、近年、この大銀杏は、
台風の大風によって、倒れ、
今は、大銀杏の苗木が、育っているところ、
と、なりました。
しかし、私(※一風)も、絵葉書等で、
この大銀杏の立派さは、
眼にした、ものです。
この大銀杏ならば、
あの大事件である、三代将軍、実朝の暗殺、
についても、見たことで、
ありましょう。
この大銀杏の「精」と、
どのような会話になるのか、
とても、興味深く、思います。
それについては、次回以降の、
お楽しみです。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。