小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」123

◎ 母親から、指導役の【龍神】への挨拶

※ ふつつかな娘でございますが‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 【霊界】でも、母親は母親。
 娘の小桜姫を気づかう言葉が、
 発せられます。

 【この世】の気分が、濃厚に残っているからこその、
 言葉なのですが、
 それに対し、指導役の【龍神】さんは、
 それを、咎めもせず、
 優しく、受け答えします。

 その場面を、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 私は厚く、今日のお礼を述べて、
 母を引き合わせました。

 【龍神】さんは、いとど優しく、
 いろいろと、母を労ってくださいましたので、
 母も、すっかり安心して、
 丁度、現世でするように、
 私の身の上を、懇々とお頼みするの、でした。

◎ 母親:
 ふつつかな娘でございますが、
 どうぞ、今後とも、よろしゅうお導き、
 くださいますよう‥‥。
 さぞ、何かとお世話が、焼けることで、
 ございましょう‥‥。

◎ 指導役の【龍神】さん:
 いや、あなたは、良いお子さんを持たれて、
 たいへんに、お幸せじゃ。

 近頃は、だいぶ修行も積まれ、
 もう一息、というところじゃ。

 人間には、執着が強いので、
 それを捨てるのが、なかなかの苦労、
 ここまで来るのには、決して、
 生易しいことでは、ない‥‥。

◎ 母親:
 これから先は、娘はどういう風に、
 なるので、ございますか?
 
 まだ、他にも、いろいろ修行が、
 あるのでございましょうか?

◎ 指導役の【龍神】さん:
 いや、そろそろ修行に、
 一段落つくところ、じゃ。

 本人が、生前、たいへんに気に入った、
 海辺が、あるので、
 これから、そこへ落ち着かせることに、
 なっておる‥‥。

◎ 母親:
 左様でございますか。
 どんなに、本人にとりまして、
 満足なことで、ございましょう。

 と、母は、自分のことよりも、
 私の前途につきて、
 心を遣ってくれるの、でした。

 今回は、以上です。

 ここで、注意すべきは、
 人間は執着が強い、と、
 指摘されている、点です。

 母親の、親心すらも、
 やはり、執着に入ります。

 だから、この執着が、
 捨てがたい、わけです。

 執着=人間=人情、と言えるかも、
 しれません。

 さて、ここでチラッと、
 小桜姫の、次の行き場が、
 紹介されて、います。

 海辺の地。
 三浦海岸の、油壺にあたる地で、
 ありましょう。

 将来、神社が建立される、
 ことになる、因縁の地であります。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。