小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」124

◎ 的外れな、お願い

※ この娘の良人なりと、訪ねさせて頂きとう‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】
 
 小桜姫の母親は、まだ修行が足りておらず、
 だから、口から出ることは、
 多分に、現世的で、あります。

 【魂】のことを、まだ十分に、
 知らないがゆえに、
 悪気はないのですが、
 【この世】的となり、
 それがまた、執着につながることに、
 なっている、訳です。

 この母親は、小桜姫の良人のことも、
 気になり、
 逢って、一緒にさせようと、考えますが、
 ついにここで、指導役の【龍神】さんから、
 「待った」が、入ります。

 その場面を、読んでいきましょう。

◎ 母親:
 私があまり度々、訪ねるのは、
 かえって、娘(※小桜姫)の修行の、
 邪魔になりましょうから、
 なるべく、自分の住所を離れずに、
 ただ折々の消息を聞いて、楽しむことに、
 致しましょう。

 そのうち、折をみて、
 この娘の良人なりと、訪ねさせて、
 いただきとう、ございます。

 そうすれば、修行するにも、
 どんなに、張り合いが、あることで、
 ございましょう‥‥。

◎ 指導役の【龍神】さん:
 いや、それは、もうしばらく、
 待ってもらいたい。

 あの人には、あの人としての仕事があり、
 めいめい、することが違います。

 良人を呼ぶのは、海辺の修行場へ、
 移ってからの、ことじゃ‥‥。

◎ 母親:
 やはり、そんな訳のもので、
 ございますか‥‥。

 私どもには、こちらの世界のことが、
 まだよく、飲み込めないので、
 時々、とんだ失策を、致します。

 何分、神様の方で、宜しきように‥‥。

◎ 指導役の【龍神】さん:
 その点は、どうぞご安心なさるように‥‥。

 では、これで、お別れします。

 滝の【龍神】さんは、プイと姿を消し、
 それと入れ替わりに、
 母の指導役のお爺さんが、
 早速、姿を現しましたので、
 
 母は、名残惜しげに、
 それでも、たいして涙も見せず、
 間もなく、別れを告げ、
 帰り行きました。

 今回は、以上です。

 このように、【霊界】では、
 各々が、それぞれ、しかるべく、
 修行をするのが、普通なのです。

 そして、それぞれに、このように、
 【龍神】さんが、指導役として、
 ついておられる、のです。

 この【龍神】さんのことを、
 指導霊とか、守護神と、呼ぶのです。

 【龍神】さんは、必要なときに、
 現れ、導いてくれます。

 これは、日本に限ったことでは、
 もちろんなく、
 洋の東西を、問いません。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。