小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」132
◎ 滝の修行場の終了
※ ひょっくり滝の【龍神】さんが‥‥。
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☆☆【私(※一風)から】
小桜姫の、滝での修行も、
ついに、終了の時を、迎えました。
今回は、その時の模様を、
読んでいきましょう。
◎ 小桜姫:
滝の修行時代が、どれ位続いたか、
と、仰るか‥‥?
指導役のお爺さんのお話しでは、
あれでも、現世の三十年位には、
当たるであろう、との事で、
ございました。
三十年と申すと、現世では、
なかなか長い月日で、ございますが、
こちらでは、時を計る標準がないせいか、
一向、それほどにも、感じないので、
ございます‥‥。
それはそうと、
私の滝の修行場生活も、やがて終わりを告げる、
べき時が、めぐってまいり、ました。
ある日、私が御神前で、深い統一に、
入っておりますと、
ひょっくり滝の【龍神】さんが、
例の白衣姿で、すぐ間近く、お現れになり、
こう、仰せられるので、ございました。
◎ 滝の【龍神】さん:
そなたの統一も、その辺まで進めば、
先ず、大丈夫。
大概の仕事に、差し支えることも、
あるまい。
従って、そなたが、この上ここにおる、
必要も、なくなった訳‥‥。
では、これで、お別れじゃ‥‥。
◎ 小桜姫:
言いも終わらず、プイと姿をお消しになり、
そして、それと入れ替わりに、
私の指導役のお爺さんが、
いつの間にやら、例の長い杖をついて、
入口に、立っておられました。
お爺さま。
これからどこぞへ、お引っ越しで、
ございますか?
◎ 指導役のお爺さん:
そうじゃ‥‥。
今度の修行場は、きっと、そちの、
気に入るぞ‥‥。
すぐ、出かけると、しよう‥‥。
◎ 小桜姫:
相変わらず、あっさりしたもので、
ございます。
しかし、私の方でも、近頃は、
いくらか、こちらの世界の生活に、
慣れてまいり、ましたので、
格別、驚きも、怪しみも、せず、
ただ、母の形見の「守り刀」を、
身に付けた上で、心静かに、
座を起ちました。
今回は、以上です。
【霊界】では、このように、
万事が、あっさりと、しているのです。
きっと、執着が、ないからで、ありましょう。
【龍神】さんも、必要あれば、
パッと現れ、
必要なくなれば、
サッと消える、のです。
さて、この先、小桜姫は、
どこに、行くのでしょうか?
それは、次回明らかと、なります。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。